村上水軍の「軍楽」の研究【23】第三章『三島流水学軍用集並同抄』 から見る村上水軍の音の記述

『三島流水学軍用集並同抄』の「三島流」とは、来島・能島・因島の三島をそれぞれ領有した村上氏による海賊流の戦法である。

他に村上氏の諸流派として「一品流」「能島(野島)流」がある。(伊井 一九七九:二六)

大日本海志編纂資料の第一部門水軍諸流派の中で一番冊数が多いのが三島流であり、その勢力の強さが表れている。


第二節『三島流水学軍用集並同抄』における戦中の音の記述

本節では『三島流水学軍用集並同抄』の、鯨波(月)勝凱之事、大皷之事、貝之事、鐘之事の四項目について翻刻を行う。これにより、村上水軍の「軍楽」がどのようなものであったのかを考察する。

〈凡例〉

  • 漢字の字体は原則として通行の字体を用いた。
  • 朱による加筆、修正は( )によって示した。
  • 割書で表記されている部分は[ ]によって示した。
  • 判読不能の場合は□印とし、推測できる場合は注で記した。
  • 本文の訳は○ごとに区切って行った。

〈書誌〉
表紙 縦22.3cm×横15.5cm
外題 『三島流水学軍用集並同抄』
行数 十行
丁数 本文五十八丁

二―一 翻刻:表紙、目録

〈表紙〉
三島流水学軍用集並同抄
本書ハ左ノ二本ヲ合綴セルモノナリ
三島流水学軍用集
同抄
後者ハ名ノ如ク前者ノ抄録ナリ

以上が表紙である。これによると『三島流水学軍用集並同抄』は、『三島流水学軍用集』と、その抄録との合綴であることが解る。

神戸大学国際文化学研究科 山本詩乃

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