ふるさとの史跡をたずねて【299】柏原水軒翁築港碑(尾道市因島重井町東浜)

柏原水軒翁築港碑(尾道市因島重井町東浜)

前回の波止寄附録の石碑の右側に「柏原水軒翁築港碑」と書かれた石碑がある。高さ213㎝、横幅52・5㎝、奥行41㎝で、築港碑であるから、ここの港を作るのに貢献した水軒翁を顕彰したものである。左から裏側、さらに東側へと文字が書かれている。

工事は天保8年(1837)年に開始し、安政4年(1857)に竣工した。その間、延二万余人の村人が協力した。その中心だったのが白滝山五百羅漢の開祖柏原伝六の子息で組頭里正であった秀直(嘉太郎)で、水軒は号である。翁はこの功績により庄屋格になっている。他の業績として白滝山への石仏設置や塩田の開発・経営がある。石仏というのは一観夫妻像のことだろう。

さて、この石碑は明治44年(1911)に建てられおり、撰文は伊川高中氏、書は岩本一能氏であるが、正面の題字は水野忠浩氏が書かれている。

75歳の水野氏は除虫菊の発展に尽くされた村上勘兵衛さんの漢詩の先生で岳父。この頃、勘兵衛さんは重井村の収入役であった。

写真・文 柏原林造

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