ふるさとの史跡をたずねて【261】青木早嵐道路改修碑(尾道市因島重井町八幡神社)

青木早嵐道路改修碑(尾道市因島重井町八幡神社)

島四国88番大窪寺前の重井町八幡神社境内には、外から見えるように東を向いた石碑が何基かある。その一つが青木早嵐道路改修碑である。これまでも青木道路と繋がる道路改修碑を書いてきたが、今回のもその一つである。そしてこの道路は、例の両端にブルーラインが書かれたサイクリングロードである。この道は青木城跡の東側で、かつては海側の伊浜新開と山側の農事試験場に挟まれた八幡神社の裏参道であった。しかし、因島大橋開通後、フラワーセンターが出来た時、大きく改修され、この石碑にある改修の面影はなくなったと考えてよい。

これまで紹介したのと似たパターンで中央に「本村字 自青木至早嵐 道路改修碑」と書かれており大正四年二月起工、同年五月竣工である。

北の端は白滝山フラワーラインの入口よりさらに北寄りの、重井中学校から伸びる道路と接する辺りではないかと思う。

石碑の左面から総工費が壱千三百三拾八円十六銭で、内訳として村費補助が四百円、特別寄付四拾二円二十銭、関係者寄付四百七拾五円六銭、関係者出勤人夫壱千四百三人であることがわかる。

集まったお金に、人夫一人当たりの日当を30銭(0.3円)として計算した額を加えたものが総額となっているのだから、関係者出勤というのは無賃の勤労奉仕であったということであろう。現金の支出としては材料費や石工等の職人への手当ての他、出勤人夫への弁当代などが含まれていたとしても、この書き方と矛盾はしない。

写真・文 柏原林造

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282