因島で見た野鳥【123】ホオジロ 尾羽が無い
12月下旬に、写真①の鳥を見た。喉・頬・眉斑が白で過眼線が黒く、腹は赤褐色である。
これは、本連載【75】で取り上げたホオジロ・オスの特徴である。
しかし、ホオジロ・オスは、写真②のように、長い尾羽を持っている。
さらに、12枚ある尾羽のうち、左右の外側の2枚の先端にくさび形の白斑があり、写真③のように、尾羽を広げると両端に鮮やかな白が現れる。
スズメは頬に黒斑があるが、そのほかの羽衣はホオジロによく似ている。頬が白いか黒斑があるかを確認できなくても、飛び立つ時に尾羽の白斑が現れれば、ホオジロとみてまず間違いない。写真①では、その尾羽が全く無い。
ペットとして飼われているインコなどが、飼主に尾羽を踏まれると、尾羽が抜けることがよくある。野生でも、いろいろの種の小鳥で、尾羽が無い例が多数観測されている。
フランク・B・ギル(鳥類学、山階鳥類研究所訳110頁)によると、羽の軸(羽柄)の根元は、人間の毛根(毛球)に相当する羽嚢にあり、筋肉でしっかりと掴まれていている。
ニワトリの場合であるが、この筋肉に逆らって1本の羽を引き抜くには、0.5~1キログラム(重)の力が必要である。しかし、鳥が恐怖に駆られた時には、この筋肉をつかむ力が緩み、羽が抜けやすくなる。これにより、天敵に襲われたりすると、「トカゲの尻尾切り」のように、反射的に尾羽を抜いて逃げることができる。写真①の小鳥は、全ての尾羽を抜いて危機を脱出したホオジロであろう。
人間でも、恐怖を感じると「身の毛がよだつ」と言い、フランス革命で断頭台に消えた王妃マリー・アントワネットは、捕らえられて一夜にして白髪になったとも伝えられている。論文の概要しか読んでいないが、Bing Zhang(Nature vol.577 p.676,2020)らによると、マウスの実験から、突然のストレスは白髪を誘発するとしている。一夜にして白髪になることはないにしても、恐怖が髪の毛に影響を及ぼすことは確からしい。筆者の単なる感想ではあるが、恐怖に対して、人間も鳥に似た生理的な反応をすると感じた。
ホオジロが失った尾羽は再生するが、それまで、動きは不自由で、タンパク質などの養分も余分に摂らねばならず、何かと苦労が付きまとう。(1月5日・記)
写真・文 松浦興一
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