因島で見た野鳥【116】ニシセグロカモメ
チドリ目カモメ科の一種、全長55~70cm(氏原巨雄・道昭著 日本のカモメ識別図鑑、2019年)。
セグロカモメ【本連載36】に似ているが、セグロカモメの足は淡紅色で、ニシセグロカモメでは黄色味が強い。クチバシの先端にある赤斑が、セグロカモメより大きい。
写真①は、今年10月末に見た、いわゆる、「カモメ」で、上述のニシセグロカモメの特徴と一致している。
同一個体が飛翔している様子が、写真②である。
初列風切の最も外側の羽(内側から10番目の羽の意味で、P10という)の先端に白斑(ミラーという)がありP9には無い。セグロカモメではP10、P9にミラーがあることが多く、ニシセグロカモメではミラーがP10にのみにあることが多い(前出の「日本のカモメ識別図鑑」)。
これらのことから、写真①の「カモメ」をニシセグロカモメとする。ロシア北西部で繁殖し、冬、ごく少数が日本に渡来するようである。
本連載【100】で、ラテン語を常用しない我々には、鳥の学名は記号に過ぎないと述べた。このことには誤りはないが、素人の我々も知っておく必要があるケースに出会った。
日本鳥類目録(日本鳥学会 改訂第7版)では、学名が、Larus(カモメ属の名称)fuscus(ニシセグロカモメの種の名称、種小名) heuglini(亜種の名称、亜種小名)という鳥の和名をニシセグロカモメとしている。本稿では、鳥類目録にしたがい、表題の「ニシセグロカモメ」は、Larus fuscus heugliniを指している。
ところが、図鑑によっては、Larus fuscus fuscusをニシセグロカモメといい、Larus fuscus heugliniをヒューグリンカモメ、あるいは、ホイグリンカモメと表記している。
heugliniを英語風に読むかドイツ語風に読むかで、「ヒューグリン」、「ホイグリン」の違いがありそうだが、研究者によって系統分類で意見が分かれていることも、図鑑で和名が異なる原因になっているようである。日本鳥学会では、目録の改訂第8版の作成が進んでいるが、そこでは、亜種名ニシセグロカモメをホイグリンカモメに変更する案も検討されている(日本鳥類目録改訂に向けた第一回パブリックコメント)。今後の研究によって、和名が変わるかもしれない。
余談だが、種の名が「ニシセグロカモメ」で亜種の名も「ニシセグロカモメ」のように、亜種の名前が種の名前と同じことは多い。Larus fuscus fuscusのように、学名では、亜種の一つは必ず種小名と同じ名前となり、その亜種を基亜種という。基亜種というのは、単に、最初に登録された亜種であることを示すだけで、進化・分化の元になった原種という意味ではない。(11月5日・記)
文・写真 松浦興一
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