75歳老人のフーテン 2019東北の旅【74】レンタル自転車

9月17日⑪レンタル自転車

今度は粟島の北東方面に行きたく観光案内所に行きレンタル自転車を借りに行く。

料金はママチャリが半日500円、電動自転車が1500円と言われるが、受付の60歳位のメガネをかけたおばさんが粟島の道は急峻な坂道が多いので電動自転車をさかんに勧めるが、私は差額の1000円をけちってママチャリを選択すると、おばさんはあきれた頑固爺だという顔で私を見ている。

何はともあれ私はレンタル自転車に乗り海岸に沿った道を北東に向かって進んでゆく。

途中に福田組と書かれたプレハブの事務所があり土木工事をしている。桟橋の近くでも、学校の海岸沿いでも福田組が土木工事をしている。少し探索するだけでこの粟島には福田組の作業現場が多いのに気が付く。連絡船に同乗した作業服の連中も福田組の関係者に違いない。

その時になってやっと新潟県の福田組の噂を思い出す。政界に縁戚関係を深く浸透させて週刊誌やテレビによく取り上げられるあの福田組である。孤島で当然土木工事が多いい福田組には絶好の得意先なのであろう。

海を見ながら進む、沖には白いブイが列をなしている、あれが定置網なのだろうと想像する。2キロ以上進んだろうか、向こうから若者が自転車でやって来る。彼が「この先急峻な坂がある。その自転車では無理だ」と教えてくれる。「ありがとう、でも行けるとこまでいってUターンします」と返事をする。だけどすぐに急峻な坂道に出くわしUターンしなければならなくなった。

観光案内所に戻ると例のおばさんが「お早いお帰りですこと」と笑いながら迎えてくれる。「私の指示に従っておればいいのに」と言いたげな顔になっているよと言うと、「それはそうでしょうがあなたも年を考えなさい」と笑いながら返してくる。なかなか機転の利くおばさんである。

田中伸幸(因島田熊町)

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