「八重の桜」と司馬遼太郎先輩

 NHKが力を入れて制作している大河ドラマ「八重の桜」が14回目で視聴率11.17%まで落ち込んだ。戦前戦後の乱れた日本歴史教育が少しでも整理できれば―とチャンネルを優先してきたので視聴率は気にしていない。だからといって視聴率を上げるために台本を書き直したり入浴シーンを入れたりするのは大反対である。


 作家、司馬遼太郎先輩にお会いしたときの言葉を思いおこす。「歴史小説は史実をディテールにこだわると読者にそっぽを向かれる。だからといってフィクションにかたよると嘘になり、つまらなくなる…」と、独り言をつぶやくように語られたのが今も耳を離れない。
 大河も滑り出しは上々で21.4%を記録した。ところが、八重(綾瀬はるか)の故郷会津藩とは仇敵の長州藩の安倍首相から「吉田松陰の描き方や久坂玄瑞も軽く描きすぎ」と、ぼやきの声。立場によっては不満の声は出るものだ。それにしても首相のチェックが入るドラマはそんなに多くなく光栄なことだろう。
 主演の綾瀬さんは八重役にかける意気込みは相当なものと聞く。銃を取って自ら戦う戊辰戦争の特撮のために1日120回の腕立て伏せで体力を鍛えていると。
 間もなくハイライトの戊辰戦争が放送予定だが、その後は派手なシーンがなくなり物語りは地味になるのだが、どう立ち直るのだろうか。
(村上幹郎)

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