因島大橋架橋以前 福山競馬に行く人たちでフェリーは満員だった

福山競馬場が今月で幕を閉じる。戦災復興の財源になれば―と、呉市などと共催してきた公営ギャンブルだが地方競馬の運営は「濡れ手で粟」というわけには行かなかった。


日本鋼管誘致で城下まちから工業都市へと勢いづいた福山市は政令都市(人口50万人)を目指して躍進した。この間、首長選挙では女性団体などからの陳情もあって「福山競馬廃止」を公約に掲げた候補がほとんどだったが、誰も実行する雲行きはなかった。それが、ここ20数年間続いたバブル崩壊後のデフレで福山競馬も赤字続き。ファンの悲喜こもごもの夢を包んだまま地方競馬がまた一つ姿を消す。

かつて、因島大橋が架かる前は福山競馬に行く人たちでフェリーは満員。一般乗降客は競馬開催日を避けて利用した。そのころの福山競馬事務局の調査では因島周辺島しょ部から年間推定5億円の売り上げ額をはじき出し、福山駅―競馬場行き無料バスの7割が島方のお客だったと聞いた。戦災復興の落し子の生まれ変りに注目したい。

(村上幹郎)

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