75歳老人のフーテン2019東北の旅【51】深浦港

9月14日⑧東北の旅

「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」と言うが夕暮れが迫ってきた。下り坂でも深浦港まで10分以上かかった。

海岸に出ると高さ3メートルほどの津波対策の防波堤がある。すぐ迫った山には避難用の段々が設置されている。ところが港付近には防潮堤はなくなり利便性が優先されている。奇妙なアンバランスである。

港には比較的大型の底引き船が数艘か接岸している。それよりも一回り小型のイカ釣り船が何艘か出航の準備をしている。イカ漁はいかがですかと聞くと不漁だ、燃料費が出ないと暗い顔で答える。

60歳位の夫婦が港の中に竿をたらし、サビキ釣りで10~15センチのアジを次々釣っている。これを餌に港の沖に竿を投げて大物を狙うようだ。

空が暗くなり深浦観光ホテルに帰ることにするが今度は上り坂15分かかった。

ホテルに帰ると明日は9時20分の能代行きの列車に乗る予定の人はフロントに9時集合すると、マイクロバスで深浦駅まで送ってくれるという。それに乗って深浦を出発することに決めた。その前にもう1度港に行きたい。苦手の早起きをすることにする。

フロントで深浦のねぶた祭はまだ続いているのか聞くと、子供たち主力でやっているので来年8月にまた来てくださいという。行けないだろうと苦笑いで返事をする。しかし私には本場のねぶた祭りよりも深浦のねぶた祭りの方が情感をそそられる気がしている。

部屋に戻ると布団が敷かれている、ビジネスホテルに慣れた私には日本人本来の安心感が湧いてくる。

田中伸幸(因島田熊町)

深浦港周辺

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