因南3小学校統合問題 田熊小PTA説明会 教育長らが質問に応答
尾道市教委の因南3小学校統合問題についての田熊小学校PTA会員を対象にした説明会が12月26日、因島総合支所会議室で行なわれた。今後、土生、三庄両小PTA会員への説明会がつづいて開催される。
この日、年末の忙しさにもかかわらず、43人の保護者が出席し、市教委側も半田光行教育長ら10人が出席した。
半田教育長は市議会での答弁の内容を繰り返すとともに、一歩踏み込んだ説明を行なった。冒頭、
- 土生小、三庄小田熊小を旧土生中跡地に統合
- 時期は、平成26年4月1日をメドとする
という具体案を明言した。つづいて経緯を説明。
- 第1期が因南学園設置計画と方針変更
- 第2期が因島南中学校の建設・開校
- 小学校統合計画
と、事態の進行を説明した。今後の課題として次の点をあげた。
第一として、
- PTA会員への説明会
- 地区の区長への説明
- 地域住民説明会。
第二として、
- 課題事項の抽出
- 対応策の検討と協議。
この説明のなかで教育長は次のことを強調した。
この間、地域を二分する状況を作り出してしまったことを反省している。小学校の統合問題の協議は中断していたが今日をもって再開します。気運が醸成し、高まることを待っていました。円満スムーズにできるよう願っております。
保護者から出た最初の質問は、教育委員会が説明した内容はすでに決定されたことなのか、というものだった。それに対して教育長は、
決定ではない、メドである
と答えた。
統合先が旧土生中であることに質問が集まった。最初に旧土生中は決定なのかとの発言があった。教育長は、
決定ではない、ごり押しではないということを理解して欲しい
と説明。さらに、耐震基準をクリアしている旧田熊中をなぜ選ばないのかという疑問があがった。市教委は、
統合したら普通教室が12から13必要となるが、田熊中では9教室しか確保できない
とした。親として統合問題への最終決断をいつまでに出せば良いのかとの質問に、教育長は
「できることなら24年のなるべく早い時期にしてほしい」
と述べた。それに対して保護者側から、それならなぜもっと早く説明会を開かなかったのかとの質問が飛んだ。教育長は、次のように答えた。
原田、向島、因南、生口において100%の同意を得たい。しかし、難しいと実感している。足しげく通って話し合っていきたい。堂々巡りにならないように今後、資料を準備し、誠意をもって、ご理解をいただくよう努力いたします。
他地域での説明会が今後計画されている。
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