郷土の才能、姉妹で開花 因島から創造の翼を広げて 中務日向子さん・梨乃さん
尾道市因島中庄町出身で因島高校卒業生の中務(なかつかさ)さん姉妹が、漫画とデザインそれぞれの分野で、自分らしい表現を追求している。高校卒業後、学び舎を離れても、創作への情熱を形にし続ける二人の歩みを紹介する。
【漫画家】中務日向子さん 独自の視点で描くホラーとギャグの世界
姉の日向子(ひなこ)さん(25歳)は、2018年に因島高校を卒業後、倉敷芸術科学大学へ進学。漫画科のゼミで腕を磨き、パソコンやiPadを使って作品を書きためては単行本や雑誌に応募。在学中の20歳という若さでプロデビューを果たした。
現在は「中務ヒナ」のペンネームで、精力的に執筆活動を展開。
白泉社の「マンガPark」では、得意のホラーにコミカルな要素を融合させた『地獄でクリームソーダ』=写真=などの作品を発表している。
昨年10月発行の「花とゆめ」1258号では、読み切り作品『真風くんの得意科目』が掲載されるなど、着実にファン層を拡大中だ。
「構想がひらめくまま、意欲的に創作を続けたい」と語るその瞳は、次なる物語を見据えている。
【デザイン】中務梨乃さん 「因島」をキャラに凝縮、集大成の卒展へ
妹の梨乃(りの)さん(22歳)は、2021年に因島高校を卒業した。高校時代に「創立100周年記念」のポスターを手がけるなど、当時からその才能を発揮。現在は、岡山県立大学デザイン学部の4年生として研鑽を積んでいる。
卒業研究のテーマに選んだのは「因島をいかにアピールするか」。はっさく、除虫菊、因島大橋、海の4要素を凝縮したキャラクターを考案した。単なるデザインに留まらず、キャラクターを取り入れたぬいぐるみやパペット、手ぬぐいなどのグッズ、紹介ポスターまで制作。因島の魅力を多角的に伝える工夫を凝らした=写真。
3月3日から8日に予定されている卒業修了制作展を控え、準備に忙しい日々を送る梨乃さん。故郷への思いを形にした作品が、間もなくお披露目の時を迎える。
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