ふるさとの史跡をたずねて【263】須越樋口道路改修碑(尾道市因島重井町公民館)

須越樋口道路改修碑(尾道市因島重井町公民館)

重井公民館の駐車場横の花壇の中にも道路改修碑がある。駐車場入口のガソリンポンプ等寄付碑の裏である。南の一段高くなったところの道路の改修が行われたことを示す。だから、石碑は南向きに設置されている。そこには、これまでと同様に中央に「本村字 自須越至樋口 道路改修碑」、そして右左に「明治廿七年十一月起工」「明治廿八年五月落成」と書かれている。

そして左面にはその費用についての記録がある。まず「金高 三百五拾円六十四銭」とあり、これはその下に書かれてある内訳金の合計に一致する。しかし、左側には「右 人夫二千八十六人 金三百四拾一円八十五銭」とある。一人当たり約十六銭である。

さて、この「右」は何を意味するのであろうか。見ただけなら、支出における人件費と思うだろう。しかし、これまでの例と同様に考えれば、無賃奉仕の人件費を加算したものを総工費と考えるべきであろうか。この書き方ではどちらかわからない。

内訳金については、関係寄付八十二円廿二銭、村費補助百六十円、特別寄付八十九円九十二銭。これは世話人の寄付のようだ。そして残りの拾八円五拾銭については文字が読めないのでわからないが、細島、岩子島、忠明、寄付などの文字がかすかに読める。

この道路は須越のバス停から公民館の上を通って、大小路、南小路の接する交差点までである。その交差点には、明治31年の大小路南小路道路改修碑が建っている。

写真・文 柏原林造

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