因島フラワーセンターでメロン収穫祭 「龍の背中」の新たな取り組み

因島の活性化にむけて新たな取り組みが始まった。因島フラワーセンターを活動拠点に、空きスペースを多様な可能性を実践する場として利活用するという。

これを担うのは、今年8月設立された「一般社団法人龍の背中」という団体である。「古来から『龍』は人々に夢・勇気・可能性を与えてくれると言われている、想像上の動物。その『龍の背中』に乗って、因島の活性化につながる可能性や活力を引き出しながら多様な人たちとの連携を求めて、思いとアイデアを共有しながら活動していきたい」という想いが込められている。

同団体の今年度の取り組みはメロンづくり。チームメンバーの一人である大原亮子さんがレイアウトしたフラワーセンター会議室で11月6日、生産に携わった同団体理事・監事ら4人、プロジェクトチームメンバー、ボランティアたち、招待客約100人が集い、待望の収穫祭が行われ、試食とビニールハウス見学会があった。

また、ガーデンデザイナーの玉井禎晋(たまいよしゆき)さんによるトークショーもあった。

メロンができるまで

この新たな事業は、同団体が昨年からの準備協議を積み重ねて、フラワーセンターのビニールハウスを改修して今年8月3日、メロンを栽培することからスタートした。

因島重井町のメロン農家である大出直樹さんによる技術指導を受けながら、草取り苗床づくり・苗の定植(8月)・水やり・筆を使っての人工授粉(9月)・摘果(9月)そして収穫1号(10月)を行なった。

品種は「アールスセイヌ夏Ⅱ」。20本を5日間隔で定植。龍の背中にあるウロコの数にちなんで81本の苗を植えたという。

アールスセイヌ夏Ⅱ

真夏の暑い時期のハウスでの作業には、理事の矢吹和夫さんを先頭に、もみじ銀行行員による「熱塊サークル」のボランティア約80人が、休日を利用して因島内外から駆けつけた。

一つの株に一つの実をならせるメロンづくり。監事の戸田裕之さんの発案で、ハウスの中にライブカメラを設置して生育を見守った。

収穫間近になると、糖度15度、重さ1.8kgと確実に成長した。摘果した実は、味噌汁や漬物にして無駄なく活用。

「一人ひとりの、少しずつの智恵と時間を出し合って、目標に向かっていく中で多くのことを学んだ。この成果を因島の活性化につなげたい」と代表理事の藤川和美さんは語る。

代表理事の藤川和美さん

「因島メロン」知名度アップに貢献したい

はっさくと言えば、因島が発祥の地で有名。メロンを「第二のはっさく」のようにしたい、と理事の宮地候子(みやちまちこ)さんは意気込みを語る。

㊧藤川さん(代表理事)と㊨宮地さん(理事)

次年度に向けて活動はすでに始まった。冬季の因島フラワーセンタービニールハウス活用や他の作物や果物への挑戦、学びと協働の場づくり、物販追求など構想は尽きない。「来たれ!賛同者」の呼びかけも始まっている。

龍の背中では、因島島内の休耕地提供も求めている。

【連絡先】TEL 078-647-7583(監事・戸田裕之)

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