「社会を明るくする運動」入選作文【6】個性を認め合える社会を目指して
尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第68回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。
個性を認め合える社会を目指して
日比崎小学校6年 澤田修斗さん
「いけんじゃろ、やめようや。」
いじめで命を絶ったというニュースを聞いた。もし、いじめを目撃したり、いじめではないかという場面に出くわしたりした時、この一言がぼくに言えるだろうか。
いじめは、いじめられた人の心を深く傷つけてしまう犯罪でもあると思う。誰もが、いけないことだと知っている。しかし、いじめにより命を絶つという悲しいニュースはなくならない。
ぼくは、母から、昔、障害があることを理由に、学校に通わなくてよいと言われ、学校に通うことができなかった人達がいたという話を聞いた。その通えなかった人達が、大人になってやっと小学生になり、学校に通っていたと教えてもらった。その、大人になって小学生になった人が、いじめにより命を絶った子がいるというニュースを聞いた時に、「私は学校に通っていなかったから、いじめられたことはありません。だから、いじめがどんなものか分かりません。せっかく、学校に通えるのに、命を絶ってしまったことが残念だ。」と言ったそうです。そのとき、母は、いじめは、いじめられた人の心を深く傷つけ、命を絶とうと思うくらい追いつめてしまうような差別であり犯罪でもあるのだと伝えたそうです。
すると、その人は、「私も、もし、周りの人と同じように、子どもの頃から学校に通っていたら、障害があるので、みんなと違うし、いじめを経験していたかもしれない。」と言われたそうです。
ぼくは、この話を聞いて、いじめは、人と違う所が少しでもあると、なじまないことを理由にして排除しようとすることなのではないかと思いました。
世の中には、色々な個性を持った人がいます。同じ顔の人がいないように、それぞれの個性をお互いに認め、受け入れていくような社会をつくっていくことが、これから大人になるぼく達にも必要だと思います。人と人とが関わる中で、嫌だな、苦手だなと感じることがあるのは当然だと思います。だけど、その時に、どう相手に伝え、どのような態度をとるかで大きく違ってきます。
そして、みんなが暮らしやすい社会をつくるためには、「しんどい。辛い。」と言いやすい、相談しやすい雰囲気も必要だと思います。しんどいと言えない雰囲気だと、一人で悩みを抱え込んでしまいます。
「どしたん?大丈夫?」と声をかけられる、かけやすい雰囲気づくりはとても大切です。
さらに、いけないことだと思った時に、相手に、「いけんじゃろ。やめようや。」と、お互いに注意し合える雰囲気や関係が大事だし、注意できる勇気をもっていたいと思います。
お互いの個性を認め、大切にできる人、そして、自分の気持ちに正直に、誠実な人でありたいと思います。
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