やるせない島の歳の瀬 正当盗人が『世も末じゃ』と嘆かせる時代

 池波正太郎の「鬼平犯科帖」に出てくる「盗賊の金科玉条」(きんかぎょくじょう=重要な法律)とされる盗(つと)めの道三カ条というのがある。
一、盗まれて難儀するものへは、手を出さぬこと。
一、盗みをするとき人を殺傷せぬこと。
一、女を手篭(てごめ)にせぬこと。


 これを守れぬ押し込み強盗は「畜生働き」といって、盗人の風上に置けぬ奴と〝業界″からも酷悪不遥のやからと軽蔑された
 私が子どものころ「鼠小僧次郎吉」という泥棒物語に人気があった。金持ちの家から金品を盗み、貧乏人の住む長屋へこっそり配って回る「義賊」の話である。どんな事情であれ盗みは悪いことに違いないが、一種のその義侠心に、子ども心の胸をすかし、血をわかせた
 時が経つにつれ、世相が悪化、流血・強姦などの畜生働きが増え”正当盗人”に『世も末じゃ』と嘆かせる時代がやってきた。因島土生町でも90歳のお年寄りが殺害され、現金がなくなるという事件が発生、やるせない歳の瀬を迎えた。
(村上幹郎)

[ PR ]因島で家の解体のことなら「吾城」へ

当社には家の解体専門の部署があり、お客様のご希望に合わせた、よりよい施工内容をご相談・ご提案させていただいています。

空き家になった時のそのままの状態で、家具や食器、衣類などの処分から、解体後の用途に応じて砂利敷きや、アスファルト舗装等の工事までを一貫して施工します。

丁寧かつ迅速な施工で、因島はもとより島嶼部や尾道近郊においても、幅広く、ご好評いただいております。

【対応住宅】
木造住宅 / RC鉄骨 / 軽量鉄骨住宅 / アパート / 工場 / マンション

【お問い合わせ】
有限会社 吾城(ごじょう)
広島県尾道市因島重井町5800-42
TEL0845-26-2282