9月20日バスの日「千円高速」の試練 利用拡大に様々な工夫
9月20日は、日本でバス事業が始まった記念日である。1903年(明治36)京都市で最初のバスが走行した。因島地域のバスは、創業が市政施行1年前の1952年(昭和27)。今年で59年目になる。尾道市や三原市と異なり、市営ではなく民間企業の因の島運輸(株)によってバス網が整理されていった。したがって、因島地域のバス事業は、地域の発展と一体となりながら独自の変遷をとげていった。

バスをとりまく社会的環境は、いっそう厳しくなっている。過疎化の進む農村部だけではなく都市部においても路線バス廃止の傾向は止まらない。行政の補助金も限界に達している。他方、環境問題の深刻化や燃料費高騰のなかで、陸上公共交通手段の再評価の動きも始まっている。
こうしたなかで、2009年3月28日から2年間限定でスタートした、「一律1000円高速」は、バス業界全体を揺るがす波紋をもたらしている。ETCを搭載した普通車・軽自動車自動二輪のみの高速料金が土日祝日には、一律1000円になるというもの。
この措置は、旅客船事業だけではなく高速バス事業にも大きな影響を与えている。乗客減をもたらすと同時に、高速道路の渋滞をひき起こし、安定した運行を脅かしている。
島内外路線の維持
こうした現状にふまえて同社は、「バスが便利になれば利用者は増えるはず。会社として利用しやすいように工夫と努力をしていく必要がある」としている。
まず、生活に欠かせない島内路線の維持である。平成21度の島内路線の実績は、輸送人員44万1777人(昨年度比1548人減)。走行距離46万7246キロ(同8266キロ増)。
昨年5月から導入した、因島中庄町の大型店舗パルディ乗り入れは、買物客に好評である。
また、昨年11月から実施した、運転免許証返納者にたいする島内路線バス運賃半額サービスについて、社会的認知の広がりが求められている。同社は県内で先がけて、他地域で返納した場合でも、運転経歴証明書があれば、受け付ける処置をとっている。
島外は、共同運行で3路線を維持している。尾道線福山線、広島線である。輸送人員は、尾道線7万6063人、福山線3万4269人、広島線3万7790人の実績である。
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