瀬戸田町原爆被爆者之会 梶川春登元会長に聞く

原爆慰霊碑(原爆慰霊碑揮毫)

被爆70周年にあたり、瀬戸田町原爆被爆者之会元会長の梶川春登さん(88)=写真=にお話を聞いた。

広島市矢賀で被爆

梶川さんは18歳の時、矢賀(現在の広島市東区)の鉄道省(旧国鉄)車両修理工場で被爆した。爆心地から4キロのところだった。

閃光とともに爆風が襲った。身体は吹き飛ばされて粉々に砕け散ったガラス片が右足と左肩に突き刺さった。その傷痕は今尚残っている。

被爆後、佐伯町(現在の廿日市市)の実家に戻り、終戦を迎えた。

新天地の瀬戸田へ

戦後、腎臓の病気で国鉄を退職。原爆の影響かも知れない。

23歳のころ、生口島のタングステン鉱山に就職。36歳のころからおよそ20年間地元の造船工場で働き、退職後に鉱山の労働者問題に取り組んだ。

1991年に瀬戸田町議に当選し、3期務めた。

瀬戸田町原爆被爆者之会が結成されたのは1948年(昭和23)。梶川さんは9年後に入会した。

総会や親睦旅行、そして8月6日原爆祈念式典への参加などをつづけてきた。ある年には、瀬戸田港から船をしたてて宇品港に行き、式典に出席した。

被爆50周年の1995年会員の被爆体験集を発行。60周年には、平山郁夫氏の揮毫(きごう)による原爆慰霊碑を地元の真言宗地蔵院に建立した。

この年をもって会は解散した。当時の会員はおよそ110人いた。

原爆が落とされた事実さえ忘れ去られるかもしれない時代の風潮のなかで、被爆の体験を子供たちに伝えていきたい。

原爆慰霊碑(原爆慰霊碑揮毫)

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