幸陽ドックが吸収合併 今治造船広島工場に


image_print印刷用レイアウトを表示

広島県三原市幸崎町の幸陽船渠(こうようドック)が国内最大手の愛媛県今治市の今治造船に2月1日吸収合併され「今治造船広島工場」になった。

今治造船広島工場になった幸陽ドック

今治造船広島工場になった幸陽ドック

敗戦後、山羊一頭を連れて廃工場跡を守り再興した―と、故木曾清社長の回顧(苦労)談をえんえんと聞かされたことがある。その木曾社長は「尾道出身だが、海ではなく山側の木曾だ」と、こだわっておられた。特に政界と造船業界との疑獄事件もからまって中型造船組合の故大平派(香川)の旗を振り、宮沢派(福山)に反旗をひるがえしていたことでは中選挙区時代から小選挙区に移る過程では注目されてきた。

同社は1949年設立。戦後の経済復興の波に乗り再興したものの造船業界の構造的不況の波にのまれ86年に今治造船に買収され、今造の広島県側の中核として付加価値の高い船に集約する。最近は大型コンテナ船や液化天然ガス運搬船を建造。船価の高い建造量が増える傾向にあり幸陽船渠を吸収合併、経営を効率化して韓国や中国勢に対する競争力を備える。

(村上幹郎)