【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(2)

卒論の題材に決めたきっかけ

私は、大学3年生の夏休みを利用して、以前から好きだったミュージシャン・ポルノグラフィティの故郷である広島県因島を訪れた。しかし、目的であったポルノグラフィティゆかりの地に向かう途中で道に迷ってしまった。そんな時に、島を何度か訪れているという、同じくポルノグラフィティのファンと名乗る女性が私に声を掛け、一日かけて島を案内して下さった。その方の親切さに感動すると同時に、地元の方達の温かさにも触れる事が出来た。行く先々で初対面の私に親しく接して下さる因島の方々と話をする内に、「この島で卒業論文の調査が出来たら、とても楽しそうだ」という思いが生まれた。この出来事が、ポルノグラフィティと因島を卒業論文の題材に決めるきっかけとなった。


「地元愛が強い」というイメージのある芸能人は少なくない。ポルノグラフィティもその内の一つである。彼らが生み出す楽曲や、テレビ番組やライブで話す内容の中には、故郷・因島の存在がしばしば感じられる。また、彼らが因島に対して行った活動もいくつかある。本稿では、そういった事例を中心に調査を行い、その結果因島にどのような変化がもたらされたのか、また、因島の人々はどのように感じているのかについて論じる。

第一章第一節 水軍と花とフルーツの島・因島

因島は、広島県の東南部、瀬戸内海のほぼ中央にある島である。元々は因島市として島自体が1つの市であったが、現在は尾道市に属している。

大きさは、東西6キロメートル、南北8.2キロメートル、周囲40.1キロメートル、面積は34平方キロメートルである。尾道市からは海上15.9キロメートル、愛媛県今治市からは海上35キロメートル離れている。

島内は、100メートルから200メートルの数多くの丘陵が起伏しており、平地に乏しく、土生町、三庄町、田熊町、中庄町、重井町、大浜町、外浦町、鏡浦町、椋浦町の9町から成る。

因島へ行く為の交通手段は、車や船が中心である。尾道方面から車で行く場合は、西瀬戸自動車道を通って、向島という島を1つ越えて行く。JR福山駅、新尾道駅、尾道駅からは、路線バスまたは高速バスを利用する事もできる。乗車・降車する停留所にもよるが、バスの乗車時間は約60分である。

また、広島県三原港、愛媛県今治港から、高速船に乗って因島に行く事もできる。三原港・土生港間は約30分、今治港・土生港間は約70分の時間がかかる。

名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科 長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)

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