因島で見た野鳥【53】ヒバリ

スズメ目ヒバリ科の1種、全長17cmで、因島では繁殖もしている留鳥。背は、スズメによく似た色合いだが、体の上面、胸、頭に黒い縦斑がある。頬は茶色で、尾は長い。短い冠羽があり、逆立てている時がある。畑や草原に住み、地上にいるときは目立たない。低い草木のテッペンにとまる。繁殖期には、囀りながら上昇・下降を繰り返す。筆者が因島で暮らしていた60年前には、ヒバリは至る所で鳴いていたが、最近は因島で見かけることは少ない。

モグラに「太陽へ貸した金を取り返してくれ」と頼まれたヒバリが、太陽に借金の取り立てに行き、モグラの嘘がバレ、太陽が出ている時にはモグラは地上に出ないそうである。一方、かつてヒバリは高利貸稼業をやっていて、太陽に貸した金を取り立てに行くと、太陽は遠のいて、いまだに返して貰えないとの話もある。いずれにしろヒバリは金利に無関心ではない。ヒバリのさえずりは、昇るときは「日一分(ヒイチブ)、日一分…」、降りるときは「月二朱(ツキニィシュゥ)、月二朱…」と金利を叫んでいるとのことである。もっとも、熊本民謡「おてもやん」によると、肥後の国では、ヒバリは「ピーチク パーチク」と鳴く。

万葉集に「…春日に雲雀(ヒバリ)あがり…」とあり、奈良時代からヒバリと呼ばれていたようであるが、「日晴」が語源との説がある。

(文・写真 松浦興一)

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