碁打ち探訪今昔四方山話【27】安政4年四度目最後の帰郷 中四国行脚と因縁の出会い

孫子の兵法と囲碁十訣
 孫子の兵法と囲碁十訣は本質も部分面でも共通点が多くあることはいうまでもありません。戦国時代の武将の一人として名を残している甲斐の国主、武田信玄の軍旗に記された孫子の句「風林火山」が一般に知られています。


 疾(はやきこと)如風(かぜのごとく)徐(しずかなること)如林(はやしのごとく)侵掠(しんりゃくすること)如火(ひのごとく)不動(うごかざること)如山(やまのごとし)―の略記です。このほか「檀公ノ三十六策、走(に)グルヲコレ計トナス」など、なにしろ「兵法三十六計」あるので戦いにはそれぞれ法則にもとづいて追及されなければなりません。
 孫子に限らず中国の兵法書は「戦わずして勝つ」ことを望ましいとされてきました。たとえば孫子の謀攻篇に「百戦百勝非善之善者也(百戦百勝は善の善なるものにあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり)」という有名な言葉があります。その一方で「檀公の三十六策、走ぐるを之上計となす」は斉の檀道済という将軍が北方の強国魏(ぎ)の軍に攻められたとき、決戦を避けて逃げまわったことを批判したものだが、最小の損害で帰還した檀道済の戦いぶりを高く評価する声もある。
 いずれにせよ「兵法三十六計」という本は、後世の人が檀道済にまつわることばを元にまとめたもののようです。その特徴をあげれば①どんな戦いでも法則性がある②戦略は過去の歴史記述のなかにまとめられている③これらの策略は情況を無視して適用すれば失敗を免れない④一か八かの冒険を避け、勝算なしと見きわめたときは、ためらわず撤退すること―など柔軟でムリのない考え方を示していることが理解できる。
 戦争のさいの策略だけでなく経営戦略の指針として、人生の処世の知恵としても活用できる座右銘となった所似で囲碁十訣に類似しているものをまとめてみると
知彼知己、百戦不殆=彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。
善戦者勝於易勝者也=善く戦う者は勝ち易きに勝ものなり。
善戦者致人而不致於人=善く戦う者は人を致して人を致されず。
善戦者求之於勢不責於人=善く戦う者はこれを勢に求めて人に責めず。
兵形象水=兵の形は水に象(かたど)る。
其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山=その疾(はやき)こと風の如(ごと)く、そのしずかなること林のごとく、侵掠(しんりゃく)すること火の如く。動かざること山の如し。
(庚午一生)

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