地方活性の起爆剤「中国やまなみ街道」 進まない「竹島問題」

掲載号 15年02月28日号

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尾道市と松江市を結ぶ中国やまなみ街道(137キロ)が3月22日全線開通、山陽と山陰が近くなった。さらに瀬戸内しまなみ海道を結べば観光や物流、企業活動に期待が寄せられる。

こうした地方活性化の起爆剤になろうとしている2月22日、松江市では日韓両国が領有権を主張する島根県竹島(韓国名=独島)をめぐる「竹島の日」の記念式典を開いた。

日本政府は李明博(イミヨンパク)大統領の竹島上陸を機に啓発や調査研究、学校教科書の記述で一定の進展はあったものの両国間で話し合う環境つくりはできていない。

10回目を迎えた記念式典も地元民は

「代議士先生は立派なことをおっしゃるが、やっていることと言っていることが違っている」

と憤懣やるかたない。李承晩ラインの轍を踏まぬよう願う漁民と領土を守る先生方のギャップがあるようだ。

(村上幹郎)

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