中国やまなみ街道が開通

掲載号 15年02月07日号

前の記事:“尾道市第14回外国人日本語スピーチ大会より「私の好きな日本」
次の記事: “英軍捕虜は何を見たか【15】四章 戦争の終結

尾道市と松江市を結ぶ中国横断自動車道が3月22日全通供用を開始する。137キロといえば約2時間半ほどで島根県庁に到着する勘定になる。

今から40年ほど前の話で恐縮だが、新聞記者時代に松江支局勤務。交流を深めている知人がいますが「しまなみ海道―やまなみ街道」は両県の中山間地域振興計画の受皿として役立つことだろう。

陰と陽とは言語でまずびっくりした。松江駅は県庁所在地だというのにタクシーはまばら。運転手は「ようおいでませ。松江は県庁がああますけど大正時代から人口は増えもせず、減りもしない」下車のさい「だんだん」と云われ耳をうたぐった。北陸なまりである。翌日、県庁観光課長とあいさつを交わし取材に入ったが、まったく聞きとれない。あとで若い職員が要約してくれたものの出雲古里を見聞きした1年間だった。

このころの同県の顔役は知事田部長右衛門、農協組合長遠藤嘉衛門、県漁連会長俵三九郎。この3人が上京、宿帳に記帳すると歌舞伎役者とまちがわれたとか。

(村上幹郎)

関連書籍

E