「晋三よ!国滅ぼしたもうなかれ」 亀井静香代議士

掲載号 15年01月17日号

前の記事:“英軍捕虜は何を見たか【12】第三章 因島大空襲
次の記事: “大浜老人クラブ 新年の互礼会

DSC09727

人間誰しも迷うことがある。シェークスピアのロミオとジュリエットの一説が名文であるが、亀井静香代議士の「晋三よ!国滅ぼしたもうなかれ(傘張り浪人決起する)」政治姿勢をまるはだかにした著書を面白く読んだ。

それも衆院選挙中の忙しい中のことで、自らの失敗談を右でも左でもない、俺は「土俗(どぞく=その土地の風習)」の政治をすると一念発起。ホリエモンと戦った時よりも若くなった勢いで連続13選をクリアー。支持者の前で勝利の右手を突き上げた。

このときの感激を「傘張り浪人がサビタ槍を磨いて、万全の態勢で選挙にのぞんだ。年齢だけはどうにもならんが健康には自信があった…」と。そして前回を上回る得票に「これは一揆(いっき)だ―」と記者団に向って吠えるように訴えるのが印象に残った。

もっとも亀井代議士一人が頑張ったところで一揆が成功するわけでない。国民のうねりがほしい。以前「国民は寝ていてくれた方がいい」といった総理がいたが今年の新年互礼会が注目される。

(村上幹郎)

関連書籍

E