モスクワとソチ ゆとり教育の影

掲載号 14年02月08日号

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ロシア領土のソチオリンピック冬季大会はいよいよ開幕。テロ対策は万全というが不安な要素がないわけでもない。

1980年のモスクワオリンピック大会は日米をはじめ韓国など数カ国が不参加だったのを思いおこす。米―ソの冷戦が理由。オリンピックを目標に人生をかけていたアスリートとは直接かかわりはないだけに憤懣やるかたない。くやし涙のぶっつけようがなかったのを二度と味わいたくない。今回は同じことではない。雪解けの冷戦がテロに変った。それも自爆テロというからやっかいだ。いったい地球はどうなっているのだろうか。

国内に目を向けると、ゆとり教育の陰が見えてきたようだ。学校によっては週5制にしたり、スポーツの土曜日登校になったりチエをしぼったようだが、教育内容はそれほどゆとりがあったようでない。そんな環境のなかで小学校に英語の時間を取り入れるという。戦時中、英語の教科が無くなって大喜びした戦中派にとっては複雑な思い。語学は幼児からをすすめたい。

(村上幹郎)

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