村上水軍の「軍楽」の研究【9】第二章「軍楽」史の考察
掲載号 13年11月23日号
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本章では、海に限らず陸戦も含めて、史料を基に「軍楽」史について考察する。
方法としては、第一節から第三節までは、時代をそれぞれ第一節平安時代まで、第二節鎌倉時代から安土桃山時代、第三節江戸時代以降、に区分し、それぞれの時代に成立した史料の記述を抜き出している。抜き出すにあたって、宮崎まゆみの「陣太鼓考――伝蒲生氏郷所用陣太鼓をめぐって」(2002)を参考にした。
第四節では新井白石によって書かれ、1740年に刊行された『本朝軍器考』の記述について考察する。この史料は、古代の軍器の起源沿革を考察したものであるが、その中に「金鼓類」として音具の考察がされている。そのため、先行研究として扱う。第五節では、第四節までの史料から、「軍楽」史について考察する。
また、この章で扱う記述に日本のものではない記述もあるが、それは中国の「鼓吹」が日本へと伝わったことから、その内容は日本と大差がないと考え、「軍楽」史の一部に取り入れた。尚、史料の順番は成立年代による。また、抜き出すにあたって返り点、送り仮名を省略した。
本節では、平安時代までの史料の記述について考察する。本節で扱う史料は、『日本書紀』、『万葉集』、『令義解』である。
日本書記(720年)神代より持統天皇11年(679)八月に至る歴史書。本文30巻から成る。
万葉集(770~780年)飛鳥・奈良時代の歌集で、日本最古と言われる。20巻・約4500首から成る。
令義解(833年)『養老令』の公的注釈書。10巻から成る。

『日本書紀』=写真=(著・坂本太郎、井上光貞、家永三郎、大野晋 1948(上)336 - 337、481、(下)36 - 37、94 - 95、106 - 107、108 - 109、202 - 203、209、282 - 283、332 - 333、354 - 355、446 - 447、472 - 473)
神戸大学国際文化学研究科 山本詩乃


