村上水軍の「軍楽」の研究【8】第一章 村上水軍の概観
掲載号 13年11月16日号
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大日本海志編纂資料の資料分類は次の通りである=表。

括弧内の数字は冊数を示す。
この他、参考資料として一「海軍文庫蔵書」と二「駒場図書館蔵書」がある。本論文で主として扱うのは、第一部門「水軍諸流派」の五「三島流」の中の一冊『三島流水学軍用集並同抄』である。
二―二 兵法書の成立
村上水軍の兵法書の成立についてはよく解っていない。森重都由の『合武三島流船戦要法』によると、「各地の海賊はそれぞれ自分たちの戦法や航海の秘伝書を作成していた」とある。港での船の停泊のさせ方、火術の取り扱い方、火薬の製法、星や月の見方など、それぞれの項目別にまとめられた為、それぞれの成立時期は異なっていただろうし、冊子に記録した人物も別人だったと思われる。これら各種の秘伝書が体系的に編纂されたのは江戸時代になってからであり、それは寛政7年(1795)森重都由の手によってまとめられた『合武三島流船戦要法』であった。(伊井1979:35)
神戸大学国際文化学研究科 山本詩乃


