福島放射能汚染地域に生きる子どもたち【15】

掲載号 13年06月15日号

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幼稚園は、園舎建物を高圧洗浄機で2回放射線を洗い落とし、その後、毎月2回の草むしりをしましたので、この草を入れるごみ袋を頂きにいわき市役所に行きました。

ひまわりが除染に良いというので保護者の協力を得て、食育用の畑に種まきをしましたが、結果は新聞の通りで効果なし、しかし、草取りは根から採るので、結構線量が落ました。

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線量計で園の放射線量を計測する職員(2011年8月23日撮影)

幼稚園は3月の段階では、放射線量不明ですが、相当高い様に思っていました。

4月7日福島県が調査した結果、地表1メートル、50センチメートル共に1時間当たり0.6マイクロシーベルトでした。

部屋は0.3マイクロシーベルト辺り、幼稚園に5時間いると2から3マイクロシーベルト辺りの外部被曝をすることとなります。

3マイクロシーベルトとしますと、200日で600マイクロシーベルト、すると家での生活を考えると、国の法律で決まっている1ミリシーベルト、詰まり1000マイクロシーベルトを超えてしまう可能性があります。

当初文部科学省は、年間外部被曝量を20ミリシーベルト、1時間に換算すると空間線量は3.8マイクロシーベルトまでOKとしていました。

しかし私たちは、幼稚園の子どもはその半分以下で1時間辺りの空間線量を1.9マイクロシーベルトまでと考えました。

しかし実際に1ミリシーベルト超えることは子どもの健康に影響を与えるのではと思い直し、如何に1時間当たり0.11マイクロシーベルトの空間線量で過ごして子どもの被爆を少なくするかを考え、又精神的なストレスを和らげることをも考えて、購入した外国製の線量計で測りながら、5月中旬から戸外活動や戸外遊びをしようと計画し、しかし10分から15分と言う時間を制限して、一瞬外に出ることとしました。

1日15分当たり、1日の1時間の空間線量が0.11マイクロシーベルト以下になるように計算して外に出るのです。しかも線量を積算していく訳です。しかし、遊具には触らせませんでした。

土屋修二(瀬戸田バプテスト教会牧師・博愛幼稚園園長)

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