姿を変える造船城下町因島 因島モールとメガソーラー

掲載号 13年06月08日号

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戦前戦後の好不況の波を乗り越えてきた造船城下町の因島が、このところ姿を変えようとしている。

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因島モール建設現場

というのも造船景気にあおられて島の南部は人口急増。海岸を埋めたて人家は山にへばり着くように建てられた。やがてオイルショックの波をもろにかぶり日立造船は因島工場から新造船建造を撤退。「島が沈む」といわれ多くの若者は島を離れた。

構造的な造船業界の不況は大手の痛手に対し中小業界の復興を呼びさまし、日立造船の子会社的存在の内海造船(本社・瀬戸田町)は日立因島工場の船台を利用して活路を開いた。

その一方で、昨年3月、内海田熊工場は閉鎖。今夏開業を計画している複合商業施設「因島モール(仮称)」が新出。それにともない県信因島支店(土生町)などが跡地に移転。残る2万千平方メートルに太陽光パネル約7500枚を敷く。日立造船も三庄町の遊休地約2万8千平方メートルにメガソーラーを設置、9月には稼働するが、人の流れがどう変わるのか土生商店街と関係住民は気がかりだ。

(村上幹郎)

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因島モール建設現場

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