囲碁・井山祐太九段 ビッグタイトル七冠に迫る

掲載号 13年03月23日号

前の記事:“ソロプチ因島が子育て応援寄贈
次の記事: “尾道市民囲碁大会 名人に大出明さん(向島)

ニッポンのお家芸であった相撲、柔道、囲碁までも外国人にお株を奪われている昨今。囲碁界では23歳という若さで前人未踏の"6冠"を果した井山祐太さんはビッグタイトル"7冠"にあと一つと迫っている。

000385 相撲の親方衆のようにモンゴルをはじめ世界中に出向いてスカウトの網を張りめぐらせているように囲碁の世界も呉清源、趙治勲、張栩―と外国勢をあげれば切りがない。

漫画の世界で大ヒットした「ヒカルの碁」を急遽休載した原作者ほったゆみさんの話では、韓国の囲碁界を取材して日本の古典と現代棋譜をパソコンで併用しながら研究している現代の中・韓の囲碁レベルが日本をしのいでいることを知り、ヒカルを韓国勢に勝たすわけにはいかなくなった。それが1800万部の少年ジャンプの連載を中断した理由だから漫画の世界は面白い。

井山さんは昔ながらの内弟子でなく、遠く離れた師とインターネット対局で勉強したという経緯がある。日本にもネット時代がみとめられたようだ。

(村上幹郎)

関連書籍

E