【卒業論文】ミュージシャンと故郷の繋がり「ポルノグラフィティと因島」(25)
掲載号 12年12月15日号
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ポルノグラフィティを観光に生かす
第二章では、因島にポルノグラフィティのファンが訪れる事によって、島の人々の動きや観光面に変化が生じた事を述べた。それは観光客数など数値に表れるほど大きな変化ではないものの、ポルノグラフィティを観光面でより活用したいと考える人もいるようだ。
しかし、所属事務所の事もあって、なかなか公的なアピールは出来ないとの事だ。
私は、この点に関して、公的なアピールは出来ずとも、今の状態に少し付け加えをする程度でよいのではないだろうか、と考えている。
なぜなら、ポルノグラフィティが因島をアピールして、その結果訪れたファンを因島の人々が歓迎するという、良いサイクルが既に出来ていると感じたからだ。
もし因島にポルノグラフィティの気配がまったく感じられなければ、その場所にはファンは集まらないだろう。
しかし、因島では至る所にポルノグラフィティゆかりの地があり、そこに住む人々によって温かく迎えられ、ポルノグラフィティに関する事を含めて親しく話をしてもらえる。
今の因島は、ポルノグラフィティのファンにとって理想的な場所と言っていいだろう。
ただ、土地に詳しくなければうまく因島を回れないという点が少し気になった。
因島水軍城など、一般的な観光スポットヘのアクセス方法は分かりやすいが、ポルノグラフィティのファンがよく訪れる場所は比較的分かりにくい所にあった。
因島観光協会ではボルノグラフィティのファン向けに新しく地図も作成しているとの事だったが、ファンが訪れそうな場所が全て載っている訳ではなかった。
ポルノグラフィティを観光面で活用する為に、島内のポルノグラフィティ関連の場所全てのアクセス方法をまとめた地図を作つてはいかがだろうか。
因島にリピーターとしてくるファンもよくいるとの事なので、その方達の協力を得る事が出来れば、より細かい情報もファンに届くだろう。
その事で、因島へ訪れるファンがより増える事も期待できる。
むやみに公的なアピールをしてしまうよりも、地元の人々、そこに訪れるファンの人々で因島の観光を盛り上げようとする方が、アットホームな因島の雰囲気になじむように、私は感じた。
名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科
長神有紗(阪井ゼミ卒論文集より)


