ヘルニア手術と幻覚症状(後)

掲載号 12年11月10日号

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 米国の大統領選挙は民主党のオバマ氏と共和党のロムニー氏がデットヒートの末、オバマ氏の再選が決まり「チェンジから前身へ」と舵が切られた。こんな時に83歳の老人が体験した幻覚と痴呆症にふれ恐縮ながら精神障害の一助になればと思う次第。

 私の場合は手術後、病室がタテになったり、天井に赤い美しい羽根をまとったハトくらいのコウモリが出現。ネコくらいのネズミが換気扇からのぞいたりetc。麻酔の関係だろうかと医師に質問すると即座に「生活環境の変化でおきる幻覚症状」だと判断。個室での食事をサロンの食堂に変更することでその夜から幻覚が出なくなった。

 幻覚を夢物語と一笑されるのを恥じらって、毎夜、出没する幻覚に立ち向い傷害事件に発展していたかも―と思うとぞっとします。

 こんな話も―。骨折で入院した義母が急に痴呆になり「私の顔も名前も忘れられました」という女性。ところが、3週間後退院して自宅に帰ると急にもとにもどった―という話etc。

(村上幹郎)

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