歴史に残る手腕を

掲載号 12年08月04日号

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 どうやら衆院解散夏の陣は遠のいたようだ。色々と与野党間のカケ引きはあったが、どの党も本音は国民の目が冷やかで橋下徹大阪市長らの新党構想に注目が集っているようだ。

 その新党構想だが、肝心のリーダーとして白刃の矢が立っている石原慎太郎東京都知事は「そう簡単に新党なんてできるものでない」と、仕切り直しを通告する。

 ともあれゴングは鳴った。民主・自民・公明党に対して東京・大阪をはじめ地方からのうねりを結集した新党連合軍の闘いになる。いまはまだ大将が決ってないけどキャリアからいって石原都知事以外にはいないだろう。

 1994年6月、自民党が社会党の村山富市委員長を首相に担いで政権復帰を果たしたさい、社会党左派を口説き落した亀井静香氏の出番がやってきた。2005年8月、小泉純一郎氏の推進する郵政民営化法案に反対し自民党を離党直後の郵政選挙では刺客としてホリエモンを送り込まれて激戦になったことは記憶に新しい。歴史に残る手腕をふるってほしい。

(村上幹郎)

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