イノシシの被害に頭を抱える因島

掲載号 12年06月09日号

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 まさか―と思っていたイノシシの被害に頭を抱える因島。井戸端会議の話題が現実となって生活環境をおびやかされるようになってきた。

 刺激をあたえなければ攻撃してこないようだが、農作物を収穫期に荒らされると憤懣やるかたない。年々、イノシシも美食になって野菜も柑橘類も美味なものを選ぶようになったという。

 因島総合支所しまおこし課の調べによると、23年(カッコ内は前年)有害鳥猟農作物の被害額はイノシシ1395万円(1200万円)▽カラス328(340)▽ヒヨドリ266(265)▽ヌートリア、スズメetc。

 イノシシ被害が群を抜いて大きいのだが、人身被害もおきているからぶっそうな話である。10年ほど前は対岸の話だったが、生口橋を親子連れのイノシシが渡るのを見た―とか。泳いで渡って来たとか、話題をよんでいるうちに弓削島や魚島までも繁殖。民家の敷地内にも出没するという時代になってきた。野犬ともども抜本的な対策をのぞむ声は高まってはいるが―。

(村上幹郎)

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