商業圏の因北化にストップ? 因南24時間スーパー出店に動揺

掲載号 12年06月02日号

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 因島の形(かたち)が変ってきているのを目で感じることが多くなってきた。なかでも斜陽化する因南3町の変化に目を疑う人も少なくない。

 日ごろ日常生活に関係ない主婦の人たちにとってもショッキングなことらしい。かつて県東部で初めてという日立会館のエレベーター。尾道や福山から試乗に訪れた時代もあった。その会館も役目を終わり老朽化で解体され青空駐車場に。

 戦後、造船城下町として好不況の波をくぐり抜けた因島。昭和の合併は7か町村が全国でも珍しい一島一市を誕生させた。平成の合併では近隣島しょ部との思惑が一致せず単独で尾道市へ編入。当面の合併協定事項は実現しつつあるようだ。

 そんな折り、内海造船田熊工場跡地に大規模小売店舗「仮称=因島モール」の進出。商業圏が因南から因北に移る傾向の流れを変えようという計画に既存商店や一般住民を巻き込んでの生活スタイルに動揺を与えそうだ。

 なにしろ、24時間営業という過去最大の出店は初めての経験を味わうことになる。

(村上幹郎)

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