地球温暖化 なくなってゆく春と秋

掲載号 11年11月12日号

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 9日は暦の上では立冬。前日までは暖かい日が続き半袖姿の女性もいたほど。それが一足飛びの初冬の寒気でふるえあがらせた。年々、春と秋がなくなってゆくようだ。

 春といえば、因島田熊町の浄土寺―尾道西国寺出身の和尚さん京都・伏見区の真言宗醍醐寺派本山座主麻生文雄氏は豊臣秀吉が慶長3年(1598)三宝院で催した豪華な花見の宴の伝統をかたくなに守って来た。が、近年、地球温暖化の影響でサクラの開花が10日ほど早くなったと頭をかかえている。

 サクラだけではない。三原市の仏通寺の紅葉も見ごろは11月3日前後がずれてきた。高原町の帝釈峡の紅葉も年によって色が違い計画が立てにくく"当り""はずれ"があるという。

 紅葉は昼間と夜間の温度差が大きく落葉樹の山林が繁る原野や渓谷をいろどるが山の天気は気まぐれ。鳥取県の大山の紅葉ツアーを計画したが9回とも山の中腹で霧や雨にあって目的を果せなかったというグループも。10回目を挑戦するというが幸運を祈るしかない。

(村上幹郎)

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