野田内閣誕生 国民の借金?
掲載号 11年09月03日号
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予想をくつがえした総裁選。勝ち星をひろった野田新内閣が誕生。ノーサイド宣言による閣僚の顔ぶれはドングリの背い比べ―と評価する声が高い。
もともと、本人が「ドジョウ」のように泥沼をはいつくばって頑張るタイプだからこれまでにない未知の成果が期待できそうだ―という声もある。いずれにしても国民をだました民主党のマニフェストはどうにかしてほしい。「ドングリコロコロ、ドングリコ。お池にはまって、さあ大変。ドジョウが出てきて今日は。坊っちゃん、一緒に遊びましょう。しばらく一緒に遊んだが、やっぱりお山がこいしいと、泣いてはドジョウを困らせた」ではすまされまい。
なかでも財政再建に不退転の決意で取り組む考えのようだが、歴代政権が痛手を受けた消費税増税は国民への説明と時期を誤ると前車の徹(てつ=わだち)を踏むことになりそうだ。先進国史上最悪に達している日本の財政再建は政府の責任で取り組むべきで、あたかも国民の借金のような言い方は慎んで貰いたい。
(村上幹郎)