旧大浜埼通航潮流信号所 県重要文化財に指定 百年を超す歴史

掲載号 11年04月16日号

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広島県教委は8日、因島の旧大浜埼通航潮流信号所を県重要文化財に指定した。信号所は現存する国内唯一の木造の船舶通航信号所で、通航信号塔1棟、昼間潮流信号機1基、旗竿1基がある。

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1894年(明治27)に灯台が設置。1910年(明治43)、信号所が開設された。灯台は昭和34年に自動化され、現在も稼動中であるが、信号塔は昭和29年に廃止された。

対象になった建物は保存状態がよく、内部には船舶通航信号機器がそのまま残っている点が、高く評価された。尾道市内では、平成17年に県天然記念物として因島鏡浦町の花崗岩質岩脈が指定されて以来、74件目になる。

昭和59年に旧因島市に払い下げられ、大浜埼灯台記念館として整備・活用されている。

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