岡田ジャパンと参院選
掲載号 10年07月03日号
前の記事:“原田真二さん内海造船訪問 技術と迫力に感銘 7月28日因島運動公園でコンサート”
次の記事: “「橋本君輝昭に捧ぐ」司馬遼太郎の弔辞【4】”
ニッポンのサッカーワールドカップは29日、決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦で幕を閉じた。
あれほどいらいらさせられた日本代表チームが一戦ごとに仕上がり、予選リーグを通過した段階では日本中を沸かせるというチームに成長した。岡田監督も選手も「チームワーク」だと言う。技術的には世界の最高水準にあと一歩およばないのはサポーターを含めてみんなが認めていた。
岡田監督はミーティングで「和を以って貴しとなす」と、聖徳太子が制定した「十七条憲法」第一条を引用して日本チームのよさを引き出した。
一方、日本の将来を決める参院選はゴールが見えてこない。与党民主党のマニフェストや菅首相の消費税論に疑問や不安を感じる有権者が増える傾向にある。与野党とも足並みが揃わないのも不安材料。
もともと広島県選挙区は保守王国だったのが昨年夏の衆院選で県内7小選挙区で1区以外は自民が議席を失ったあとだけに政権交代で支持基盤だった業界団体の変化にも不安がつのる。