村上正泰氏(因島田熊町出身)「医療崩壊の真犯人」出版 現場を知る元官僚が断罪

掲載号 09年11月21日号

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因島田熊町出身の村上正泰氏が10月30日、「医療崩壊の真犯人」(PHP新書)を出版した。表紙の帯には「現場を知る元官僚が語る霞が関・永田町の大罪」とある。村上氏は共著「高齢者医療難民」(PHP新書)をはじめ、「中央公論」や「エコノミスト」などで、日本の医療問題の現状を指弾してきた。昨年11月には、地元の芸予文化情報センターにおいて、医療・介護問題について講演会を開いた。

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新著の「はじめ」で、執筆の目的を次のように述べている。 「正確な認識を欠いたまま時流におもねって転向をくりかえし、『懺悔』を行なってみたところで、表面的で浮ついた議論に堕してしまう。正しい処方箋を書き、それを確実に実現していくためにも、国民一人ひとりが現状の問題点とその原因について正確な認識をもつことが不可欠である。

村上正泰(むらかみ・まさやす)1974年因島田熊町に生れる。東京大学経済学部卒業。大蔵省(現・財務省)に入省。在ニューヨーク総領事館副領事、財務省国際局調査課課長補佐、内閣官房地域再生推進室参事官補佐、厚生労働省保険局総務課課長補佐などを経て、2006年7月退官。現在、日本国際フォーラム所長。

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