本因坊秀策囲碁記念館 梅花の香りに誘われて 28日完成見学会 

掲載号 08年03月29日号

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 本因坊秀策囲碁記念館の完成見学会が28日、尾道市因島外浦町にある因島石切神社南隣にできた同記念館で行われ、囲碁推進協議会関係者や報道関係者に公開された。一般公開は、半年間の準備を経て今秋になる予定である。公開されたのは本因坊秀策の生家と隣接する記念館で、合わせて敷地面積は1,100平方メートル。

 生家は子孫の桒原家に伝わる見取り図をもとに復元した、木造平屋建て78平方メートル。板戸に土壁。和室4室。台所、土間などを設け、囲碁対局の場や茶室にも利用できるように工夫されている。敷地内には梅林を再現。碁盤の材料になるカヤの植林も計画されている。

 記念館は鉄筋コンクリート平屋建て417平方メートル。館内には、展示室、展示ホール、企画展示室、収蔵室、研修室、事務室、作業工作室、売店などがある。

 展示室には、秀策の子孫の妻で因島石切神社宮司の桒原利恵さんから寄託を受けた遺品およそ30点などが展示されることになっている。主なものは次の通り。

 秀策母子愛用の碁盤と碁石▽秀策16歳の筆跡書幅▽頼聿庵「詠虎次郎」の書幅▽本因坊家の囲碁免状▽「邨岩雲敬亥画老梅瑞鳥」画幅▽秀策の食膳▽父輪三の書状▽秀策より父母宛の書状▽本因坊秀和の秀策死亡通知状▽秀策の妻・花からの通知状▽旧生家の家相図▽天保14年版「日本国中囲碁名鑑」▽華頂宮殿下拝領の木刀▽「高久隆古画人物」画幅▽河北房種その他名家の真蹟。

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