ドロ舟内閣の行方

掲載号 07年09月01日号

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 共同通信による改造内閣直後の世論調査をマスコミ各社が一斉に報道した。安倍内閣の支持率が先月末の29.0%から一挙に11.5%はね上がり11.5%に上昇した。大臣の顔ぶれが変わっただけで、こうも支持率が変動するものだろうか、と首をかしげたくなる。

 改造前の顔ぶれがよほどお粗末であったということにつきるが、大臣が官僚組織を動かすには豪腕が必要なのはいうまでもない。「命がけでやります」と、いきりたってもすぐに年金問題が目に見えて解決に向かい、地方格差がなくなってシャッター通りににぎわいが戻るわけでもない。

 国民の期待が外れれば失望も大きい。しかも参院選で惨敗した首相の進退について「辞めるべきだ」が51.3%と、過半数となった。だが、政権の枠組については自民党中心が民主党をやや抑え、衆議院解散時期としては「年内」が30%、「来年前半まで」と答えた人が28.7%だった。ドロ舟内閣の行方は波乱含みのいばらの道が待ち受けており支持率の数字もまた大きく変わるだろう。

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