安倍内閣が誕生して一ヵ月 郵政造反組みの復党問題

掲載号 06年10月28日号

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 安倍内閣が誕生して一ヵ月が経った。初の国政選挙となった衆院2補選に全勝、順調な滑り出し。中川秀直幹事長はホッとした表情だが、福島県知事、沖縄県知事選に続く来年春の統一地方選。7月には与野党天下分け目の参院選。自民過半数割れになれば法案の成立はむずかしくなる。

 そこで郵政造反組みの復党問題が浮上してきた。自民党内では「参院選勝利に造反組の協力は不可欠」と主張する。岡山県の例をあげれば、自民党を離党した造反組の平沼赳夫氏の自民党支部は平沼後援会にそっくり豹変。同じ票田の参院議員片山虎之助氏にとって頭が痛い。

 広島県でも亀井静香代議士が離党、国民新党を結成したことでややこしくなった。それでなくとも参院選2議席の自民独占はおぼつかない。柏村武昭氏を広島市長選に鞍替えさせ、溝手顕正氏の1議席を守ろうという中川幹事長の消極的な苦肉の策。この戦略を柏村氏が受けるかどうかはさておき、民主党は元衆議員佐藤公治氏が参院選に鞍替え出馬をする。

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