瀬戸内海について

『しまなみ海中散歩』の第一歩として、瀬戸内海について述べたいと思います。では、各項目に分けて示します。

『布刈瀬戸』と『しまなみ海道・因島大橋』

  1. 瀬戸内海の大きさは?
  2. 瀬戸内海は東西約450km、南北 15?55km、面積21,800平方km、平均水深37.3mで、総容積は815.8立方kmとされています。瀬戸内海の面積は、四国(18,298 平方km)よりもやや大きいといえます。

  3. 瀬戸内海という呼び名
  4. 瀬戸内海という呼び方は明治に入ってから一般化し(明治4・5年頃と推定されている)、それまでは各灘や瀬戸などの固有名が与えられていました。

  5. 瀬戸内海はいつできたの?
  6. 瀬戸内海が現在のようなかたちを整えたのはおよそ6000年前(縄文時代早期-前期)で、この頃の海面は現在よりも5・6m高かったといわれています。瀬戸内海には1・2級河川が600余り流入し、その流入量は年間553億トンに達するといわれています(この量は、東京ドームの容積のおよそ45,000倍に匹敵します)。

  7. 生物の宝庫としての瀬戸内海
  8. 瀬戸内海には、およそ3000種の動物と、およそ500種の植物が棲息しています。動物は、魚類がおよそ600種、軟体動物(貝やイカ・タコなど)がおよそ1000種、甲殻類(エビやカニ)がおよそ400種、環形動物(ゴカイなど)がおよそ150種、動物性プランクトンがおよそ300種が主なものです。
    植物は、海藻・海草がおよそ300種、植物性プランクトンがおよそ200種からなっています。これらの生物が、各々に適した環境で棲息し、“瀬戸内海の生態系”をかたちづくっています。

次回からは、瀬戸内海に棲息する生き物について述べてゆきます

写真は、福山大学附属内海生物資源研究所の前に広がる『布刈瀬戸』と『しまなみ海道・因島大橋』です。 いま、TVアニメ『サザエさん』のオープニング映像で登場中!!

筆者紹介

阪本憲司
阪本憲司福山大学生命工学部海洋生物科学科 准教授・博士(農学博士)
尾道の対岸に浮かぶ向島むかいしまに移り棲み、かれこれ20年近くになります。向島は、”しまなみ海道”をつなぐ島のうち、尾道側から一番目の島になります。向島の最高峰『高見山たかみやま』の山頂展望台から眺める風景は、季節や時間を問わず、いつでも素晴らしく、風光明媚な瀬戸内の自然を存分に体感できます。

私は京都市に生まれました。その後、長崎(佐世保)、三重(伊勢)、徳島(小松島)、岩手(盛岡)、宮城(仙台)、広島(尾道)と日本各地を転々としてきました。これらの地の風土に暮らし、さまざまな自然の姿をみてきたことで、ほかにはない”しまなみ”の素晴らしさを実感しています。

『しまなみ海中散歩』と題したこのコーナーでは、瀬戸内海のことや、ここに棲息している魚介類のことなどを皆様に紹介してゆきます。どうぞよろしくお願い致します。

3 thoughts on “瀬戸内海について

  1. 駄賀恒男 より:

    興味深く読ませていただいています。特に瀬戸内海の成立の歴史については、鏡浦の大岩脈関連で、非常に関心があります。もっと詳細が知りたいのですが、何か参考になる図書、文献等をご存じでしたら教えていただければ幸甚です。

  2. 阪本憲司 より:

    お世話になっております。コメントをいただき、ありがとうございました。私も駄賀さんのコーナーを興味深く拝見しているひとりです!!
    お問い合わせいただきました瀬戸内海の歴史関連の書物ですが、以下の2冊を紹介させていただきます。瀬戸内海全般にわたって記述されています。ご検討下さい。
    瀬戸内海の環境 小坂淳夫(編)
    ¥5,800 (税抜)恒星社厚生閣 ; ISBN4-7699-0535-1 ; (1985)
    瀬戸内海の自然と環境 新・瀬戸内海文化シリーズ 柳 哲雄 (著)
    ¥3,150 (税込)神戸新聞総合出版センター ; ISBN: 4875219512 ; (1998)
    今後とも、よろしくお願い致します。

  3. 駄賀恒男 より:

    有り難うございました。早速当たってみます。

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