体色を変えて素早く変身する「アオリイカ」

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アオリイカ

日本では、北海道以南の沿岸に棲息しています。成体の胴長はおよそ35~45cmで、沿岸域に棲息するイカとしては大型の部類に入ります。

春から夏にかけては産卵のために海岸近くの浅場にやってきます。因島の沿岸でも、この季節になると、海岸の岩場や藻場で産みつけられた卵をよく見掛けます。幼体は沿岸の浅い海で体長15~20cmほどまで成長し、冬になると深場へ移動します。

名前の由来は、大きなヒレを「煽る(あおる)」ように泳ぐことと、「障泥(あおり)」と呼ばれる泥除けの馬具と形が似ているためだと云われています。

イカの特技の一つは、瞬時に体色を変化させることです。半透明のからだに褐色の帯が並んでおり、ビックリしたときや獲物を捕えるときは、一瞬にして体全体が黒褐色に変化します。

写真のアオリイカは、福山大学マリンバイオセンターで飼育しているものです。実際に、その体色変化の様を観察しにいらしてください。運が良ければ、餌を与えるチャンスに巡り合えるかもしれません。マアジなどを捕える様は、驚くほど素早い動きです!!

筆者紹介

阪本憲司
阪本憲司福山大学生命工学部海洋生物科学科 准教授・博士(農学博士)

尾道の対岸に浮かぶ向島むかいしまに移り棲み、かれこれ20年近くになります。向島は、”しまなみ海道”をつなぐ島のうち、尾道側から一番目の島になります。向島の最高峰『高見山たかみやま』の山頂展望台から眺める風景は、季節や時間を問わず、いつでも素晴らしく、風光明媚な瀬戸内の自然を存分に体感できます。

私は京都市に生まれました。その後、長崎(佐世保)、三重(伊勢)、徳島(小松島)、岩手(盛岡)、宮城(仙台)、広島(尾道)と日本各地を転々としてきました。これらの地の風土に暮らし、さまざまな自然の姿をみてきたことで、ほかにはない”しまなみ”の素晴らしさを実感しています。

『しまなみ海中散歩』と題したこのコーナーでは、瀬戸内海のことや、ここに棲息している魚介類のことなどを皆様に紹介してゆきます。どうぞよろしくお願い致します。

体色を変えて素早く変身する「アオリイカ」” に対して1件のコメントがあります。

  1. mitsu より:

    ご無沙汰しています
    【きょうのしまなみ】…aquaさんのステキな写真をみて
    尾道へいつか行こうと ずっと考えていました
    やっと夢が叶い 昨日 尾道巡りをしてきました 
    『福山大学マリンバイオセンター』も 外観を拝見しました
    同行した仲間で 花粉症がひどい方がいるのですが
    尾道で観光している間だけ 症状が出なかったんです
    元気なPOWERが わいてくるような いい環境なんですね
    また 行ってみたいとおもいました 

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