入学おめでとう ~こりゃめで鯛~

福山大学に、“こりゃめで鯛”水槽ができました!!水族館担当の4年生(卒業研究生)たちが考えて、この水槽をつくりました。入学・入園シーズンに合わせて“桜色”を基調としたレイアウトで、春の華やかさを演出しています♪

以前に紹介したマダイやモクズショイ(今回はフェルトでつくった“桜の花びら”を、モクズショイ自らカラダ中に貼り付けています)のほか、キンギョハナダイとスミレナガハナダイが登場です!!

◎キンギョハナダイ

沿岸浅所の岩礁域やサンゴ礁域に生息しています。オスは背鰭の前部がアンテナ状に伸びます。また、胸鰭に赤い斑紋があります。一方、メスにはアンテナも斑紋もありません。雌雄の判別が簡単ですねっ!!

◎スミレナガハナダイ

潮流の良いサンゴ礁外縁部に小さな群れをつくって生息しています。オスの体側には、ピンク色の大きな四角い斑紋があります。一方、メスは橙黄色で、目から腹部にかけて紫色の縦線があります。この魚も、雌雄の判別が容易です!!

筆者紹介

阪本憲司
阪本憲司福山大学生命工学部海洋生物科学科 准教授・博士(農学博士)
尾道の対岸に浮かぶ向島むかいしまに移り棲み、かれこれ20年近くになります。向島は、”しまなみ海道”をつなぐ島のうち、尾道側から一番目の島になります。向島の最高峰『高見山たかみやま』の山頂展望台から眺める風景は、季節や時間を問わず、いつでも素晴らしく、風光明媚な瀬戸内の自然を存分に体感できます。

私は京都市に生まれました。その後、長崎(佐世保)、三重(伊勢)、徳島(小松島)、岩手(盛岡)、宮城(仙台)、広島(尾道)と日本各地を転々としてきました。これらの地の風土に暮らし、さまざまな自然の姿をみてきたことで、ほかにはない”しまなみ”の素晴らしさを実感しています。

『しまなみ海中散歩』と題したこのコーナーでは、瀬戸内海のことや、ここに棲息している魚介類のことなどを皆様に紹介してゆきます。どうぞよろしくお願い致します。

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