2006年12月16日 / 最終更新日 : 2006年12月16日 times 空襲の子 空襲の子【17】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 証言 星野正雄さん(下) 星野正雄さんに本紙をお渡したところ読んでいただき、「子や孫にもしっかり読ませますから」との伝言をいただいた。こうしてわたしをいつも励ましてくれる。62年前の空襲の調査という、目標に掲げたものの見通しのたたない課題を前に […]
2006年12月16日 / 最終更新日 : 2006年12月16日 times せとうち花壇 尾道のローソクアートのお花畑おんな三人見とれていたり 三島美知子 平成17年の10月1日(土)に開催されたJR尾道駅前緑地帯の「灯まつり」に参加した時の歌である。
2006年12月16日 / 最終更新日 : 2006年12月16日 times せとうち花壇 時差のまま想い出とする腕時計ねむらせておく抽出しの中 小林美津子 時差ということは、ヨーロッパかアメリカかの海外旅行をした時の、時差に合わせた腕時計の針をそのまま元に戻さずに、大切に抽出しに納めて「私の宝物よ、海外旅行の記念品よ」といかにも意外性のある想い出の品である。
2006年12月9日 / 最終更新日 : 2006年12月9日 times おかめはちもく 小泉純一郎が政権を退くと… 小泉純一郎が政権を退くと、メディアは手の裏を返して影の部分を論(あげつら)うようになってきた。あれほど”ヨイショ”した小泉劇場だが広島第6選挙区でのホリエモンの落下傘騒動は遠い昔の話になった。この5年間で低所得者は激増 […]
2006年12月9日 / 最終更新日 : 2006年12月9日 times 空襲の子 空襲の子【16】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 証言 星野正雄さん(中) お気づきになった方もいらっしゃると思うが、本連載バックナンバー【15】の星野正雄さんが体験した日立工場の空襲とバックナンバー【14】で紹介した故巻幡進一さんのお話は、同じ場面である。防空壕内での犠牲者としては因島工場最 […]
2006年12月2日 / 最終更新日 : 2006年12月2日 times おかめはちもく やるせない島の歳の瀬 正当盗人が『世も末じゃ』と嘆かせる時代 池波正太郎の「鬼平犯科帖」に出てくる「盗賊の金科玉条」(きんかぎょくじょう=重要な法律)とされる盗(つと)めの道三カ条というのがある。 一、盗まれて難儀するものへは、手を出さぬこと。 一、盗みをするとき人を殺傷せぬこと […]
2006年12月2日 / 最終更新日 : 2006年12月2日 times 空襲の子 空襲の子【15】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 証言 星野正雄さん(上) 因島中庄町の星野正雄さん(79)は、因島空襲の調査活動をつづけるわたしの心の支えである。日立因島工場の定盤工であった星野さんの職場は7月28日、爆弾の直撃をうけた。7人が死亡し、自身も間一髪助かった。本紙連載のサブタイ […]
2006年12月2日 / 最終更新日 : 2006年12月2日 times せとうち花壇 一本の石蕗(ツワブキ)の花にぞ見とれたり年を重ねてわかることあり 大庭美代子 晩秋のころ、黄色なツワブキの花が庭石の根っこにすっくと立っている。作者はこの花を呆と見ているのであろうか、よく「こころ其処にあらず」という言葉を聞くことがあるが、実際に本人はこの花を見ているのである。
2006年12月2日 / 最終更新日 : 2006年12月2日 times せとうち花壇 友に会い学生時代に逆戻り体型変われど変わらぬ声に 井川美千子 一読して納得する短歌である。はてさてこの歌の作者の方の体型はいかがと言いたいところであるが、あい均衡(きんこう)していると思えばよい。何十年振り町中でばったり出会った、頭の上から足先まで観察をした故でもない […]
2006年11月25日 / 最終更新日 : 2006年11月25日 times おかめはちもく 人の噂も七十五日 いまのうちに郵政造反組の復党に決着をつけようという自民党 人の噂も七十五日というわけで、いまのうちに郵政造反組の復党に決着をつけようという自民党。来年7月の参院選挙目当て―との批判は免れない。同じ批判を受けるなら早い方がよいというのが党内の大勢。喉元過ぎれば熱さを忘れるという […]
2006年11月25日 / 最終更新日 : 2006年11月25日 times 空襲の子 空襲の子【14】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 追悼巻幡進一様 43年と8カ月にわたって造船にかかわってこられた巻幡進一さん(因島土生町郷区)が9月21日、入院先の因島医師会病院でお亡くなりになった。享年82歳。わたしが因島空襲の取材にご自宅をお訪ねしたのは8月初めのことで、再会を […]
2006年11月18日 / 最終更新日 : 2015年4月12日 times おかめはちもく いつまでも暖かいと思っていたら「木枯らし」が・・・ 今秋は、いつまでも暖かいと思っていたら「木枯らし」が一気に吹き荒れ、道行く人を震えあがらせた。季節は間違いなく移りゆく。 11月の連休明けから「暴風」のニュースが駆け巡った。なかでも竜巻はハリウッド映画の世界だと思ってい […]
2006年11月18日 / 最終更新日 : 2006年11月18日 times せとうち花壇 バスルーム、トイレ、キッチン、ベッドの視点それぞれ異なる海も小島も 矢野 五月 この歌を詠みながら、作者はなんと風光明媚な場所に住んでいるのでしょうと感嘆の声を上げていることだろう。瀬戸内の島に一望の海や小島の見える。日本の家はみな四角で長いか短いか、凹凸があるかの違いがあるかの変化で […]
2006年11月11日 / 最終更新日 : 2006年11月11日 times おかめはちもく 花井卓蔵氏と秀策顕彰碑の碑文 37年ぶりの三原弁論大会 尾道市は全国にその名を知られる本因坊秀策にあやかり因島外浦町の生誕の地に生家の復元と囲碁資料館を建設する準備を進めている。ここを訪れる囲碁ファンや一般観光客は碁盤形の台石の上に建つ「本因坊秀策碑」をバックに記念写真をと […]
2006年11月11日 / 最終更新日 : 2006年11月11日 times 空襲の子 空襲の子【12】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 県戦災史の中の因島 青木忠 先日、因島田熊町のたなか書店の田中伸幸氏から貴重な資料の提供を受けた。昭和63年に発行された「広島県戦災史」(編集者・広島県、発行所・第一法規出版)=写真=で4700円もする高価なものである。 たまたま書店に […]
2006年11月4日 / 最終更新日 : 2006年11月4日 times おかめはちもく 来春は平成の大合併後初の統一地方選挙で目まぐるしい 来春は平成の大合併後初の統一地方選挙で目まぐるしい。とりわけ因島の市議選は3年連続となる。今春の尾道合併増員選挙(定数8)をめぐり13候補がしのぎを削った。惜敗した1人を除いて12人が来春再挑戦するというから共倒れの心 […]
2006年11月4日 / 最終更新日 : 2006年11月4日 times 空襲の子 空襲の子【11】因島空襲と青春群像 62年目の慰霊祭 もう時間がない わたしは空襲の子である。7月28日の空襲に直撃されて家は吹飛び、ゼロ歳のわたしは下敷きとなり死亡したかと思われたが、泥まみれのまま救出されたという。したがって生家はもうない。それから62年間生きてきたわけだが結局、その […]
2006年11月4日 / 最終更新日 : 2006年11月4日 times せとうち花壇 ガ島より夫に背負われ帰還せし戦友は墓前に長く動かず 大畑すみえ 作者は尾道市向島町に在住である。いまは亡き夫君は、かつての太平洋戦争中に南太平洋・ソロモン諸島の一孤島のガダルカナル島において、連合軍と死闘を体験した数少ない帰還兵の一人である。その故人の墓前に、戦後数十年 […]
2006年10月28日 / 最終更新日 : 2006年10月28日 times おかめはちもく 安倍内閣が誕生して一ヵ月 郵政造反組みの復党問題 安倍内閣が誕生して一ヵ月が経った。初の国政選挙となった衆院2補選に全勝、順調な滑り出し。中川秀直幹事長はホッとした表情だが、福島県知事、沖縄県知事選に続く来年春の統一地方選。7月には与野党天下分け目の参院選。自民過半数 […]
2006年10月28日 / 最終更新日 : 2006年10月28日 times 空襲の子 空襲の子【10】因島空襲と青春群像 土生で何が起きたか(下)ついに映像になった 青木忠 NHK広島放送局は今年7月26日、「因島空襲―新たな証言」を放映した。わたしは固唾をのんで画面を見つめた。「ついに土生空襲の映像が生れたのだ」と思った。なすすべもなく61年間を過ごしてきてしまったが、やっとここ […]
2006年10月21日 / 最終更新日 : 2006年10月21日 times おかめはちもく 行政が先送りしてきた難題を民間の力で 因島フラワーセンター 平成の大合併で因島市は尾道圏への編入合併の道を選び、どうしても片付けておかねばならない重要課題がいくつかあった。その中の一つに県立フラワーセンターの管理運営問題があげられる。
2006年10月21日 / 最終更新日 : 2006年10月21日 times せとうち花壇 漢(おとこ)二千七百漬くなかりせば戦艦大和は美しきもの 山崎 勝代 初句は男であってもよいところを、わざわざ難しく漢という文字を使って「おとこ」と読ませてある。ここのねらいは、この場合の男子は普通の男とは違うのだよ、と語気を強めて述べ、戦艦大和と共に特攻兵となって戦場に赴い […]
2006年10月21日 / 最終更新日 : 2006年10月21日 times 空襲の子 空襲の子【9】因島空襲と青春群像 土生で何が起きたか(上)その日に戻りたい 青木 忠 「その日にもどりたい」、それが痛切なわたしの願いとなった。わたしがもしも、昭和年のころ赤子でなくてせめて少年だったらわたしは何を感じ、何をしていただろうか。軍国少年になっていただろうか。その時代を生きていた […]
2006年10月14日 / 最終更新日 : 2006年10月14日 times おかめはちもく 駆けめぐる虚々実々の思惑 来春の統一地方選挙に続く参議院選挙を控えて 政治の世界は一寸先は闇―ともいわれるが、来春の統一地方選挙に続く参議院選挙を控え虚々実々の思惑が駆けめぐっている。身近な選挙では合併の総仕上げに意欲を見せる亀田良一尾道市長の去就。高齢と四選阻止の陰の声はあるが、いまの […]
2006年10月14日 / 最終更新日 : 2006年10月14日 times 空襲の子 空襲の子【8】因島空襲と青春群像 呉・福山・因島 瀬戸内は戦場だった 青木 忠 戦後60年を迎えた昨年は、わたしにふたつの点で転機となった。ひとつは、前号で述べたように、空襲犠牲者のご遺族に初めてお会いすることができたことである。ふたつ目は、因島空襲の基本的な性格についての疑問がとけたこ […]
2006年10月7日 / 最終更新日 : 2015年6月6日 times せとうち花壇 砂文字短歌大会 平成18年大会 前広島歌人協会副会長・高野和子さん講演 因島、瀬戸田、弓削、生名、向島などの短歌愛好家が集う砂文字短歌会(池田友幸代表)の平成18年大会が9月30日、因島日立会館で開かれ約30人が参加した。 午前には、前広島歌人協会副会長であり、歌誌「白炎」同人の高野和子さん […]
2006年10月7日 / 最終更新日 : 2006年10月7日 times せとうち花壇 われの住むこの道筋を尋ねしか、「林芙美子」の初恋なりき 村上 艶子 平成14年に刊行された自歌集「砂浜」に収録されてある一首である。住所は因島田熊町である。歌の意味は放浪の人「林芙美子」さんが初恋の人を尋ねて因島に来た日も、この私の住んでいる家の前を通られたことだろう、と「 […]
2006年10月7日 / 最終更新日 : 2006年10月7日 times ブラジルに生きて50年 ブラジルから感謝の手紙 今年6月、本紙「スポットライト」でインタビューを掲載したブラジル在住の村上佳和・ことじ夫妻から感謝の手紙が届いた。
2006年10月7日 / 最終更新日 : 2015年4月13日 times おかめはちもく 天下御免 平成の大合併 消えて残念市町村番付 因島市は5枚目にランク 9月14日付の産経新聞文化欄に平凡社から出版された地図帳「天下御免 平成の大合併 消えて残念市町村番付」が載っていたが、広島県は宮島町が西前頭2枚目、因島市が5枚目にランクされていた。 因島は村上水軍と造船の街で知られ、 […]
2006年10月7日 / 最終更新日 : 2006年10月7日 times 空襲の子 空襲の子【7】因島空襲と青春群像 終りなき戦争 遺族との出会い 青木 忠 戦後60年を迎えた昨年、わたしは初めて因島空襲の犠牲者のご遺族とお会いすることができた。三庄町八区の宮林積さん(71)である。空襲を受けたわたしの生家から宮林さんのご自宅は1000メートルあまりの距離であろう […]