瀬戸田高校だより2025 創立100周年を記念して

百年のあゆみ 新たな起点に

瀬戸田高校校長 溝口徹

今年4月、広島県立瀬戸田高等学校は、創立100周年という大きな節目を迎えることができました。これはひとえに、永年にわたり本校を支えてくださいました同窓生の皆様、地域の皆様、さらには地元企業をはじめとする多くの関係各位のご厚情とご尽力の賜物であり、ここに謹んで深く感謝を申し上げます。

本校は大正14年(1925年)、瀬戸田町立瀬戸田実科高等女学校として創立され、その後の制度改編や校名の変遷を経て、昭和43年(1968年)に現在の広島県立瀬戸田高等学校となりました。幾多の試練を乗り越えながら、常に地域とともに歩みを進めてきたその歴史は、本校にとって揺るぎない誇りであります。

今日の本校は、1学年1学級、全校生徒100名足らずの小規模校であります。しかしながら、その規模を活かし、一人ひとりに寄り添う教育を基盤とすることで、地域との協働による特色ある教育活動を積み重ねております。「最高教育の殿堂たる瀬戸田高校」「一人ひとりを大切にする高校」を理念に掲げ、キャリア教育や道徳教育を島ぐるみで実践するとともに、近年はアントレプレナーシップ教育にも果敢に挑戦しております。

去る5月には、創立100周年記念事業の一環として、正門前の通学路沿いにレモンの苗木50本を植樹いたしました。これらの苗木は、地域への感謝の象徴であり、未来への希望のしるしとして、生徒一同が心を込めて育てております。

来る10月25日(土)には、午前に記念式典を、午後からは生徒企画による記念行事「瀬高祭100」を開催いたします。行事の結びにはグラウンドから打ち上げ花火を実施し、地域の皆様にもぜひご観覧いただきたく存じます。式典会場(体育館)には一般席を百席ご用意し、別室に映像視聴の場も設けます。

なお、一般来場の皆様には校内に駐車場がございませんので、瀬戸田中学校・瀬戸田小学校のグラウンドをご利用いただき、シャトルバスをご活用くださいますようお願い申し上げます。

100年の歩みを新たな起点とし、瀬戸田高等学校はこれからも地域に根差し、未来を切り拓く人材の育成に一層努めてまいります。

瀬戸田高校令和6年度卒業生進路状況

【4年制大学】尾道市立大学広島工業大学▽福山大学▽就実大学▽神戸国際大学▽成安造形大学、計9。

【専門学校】穴吹調理製菓専門学校▽穴吹国際みらい専門学校▽今治看護専門学校▽小出ファッションビューティー▽神戸動植物環境専門学校▽大原簿記ビジネス公務員専門学校、計7。

【就職】アイメックス▽エブリイ▽京泉工業▽内海造船▽日本郵便▽カナデビア向島工場▽ほぺ(向島パン屋)、計10。

母校の存続と発展に尽くす 新たなスタートに

瀬戸田高校同窓会会長 河内英介

本校は、瀬戸田実科高等女学校として開校以来、設置者や学制の移行などに伴い、幾多の変遷を経て今日に至っており、本年度、創立100周年を迎えることができましたことは、先人の並々ならぬ教育への熱意と地域の皆様のご支援のおかげと感謝しております。

一昨年より創立100周年記念事業を進めており、本年度、「レモンの並木道づくり」、「憩いの場づくり」、「海外研修支援」などの記念事業を実施、いよいよ「記念式典」、「記念イベント瀬高祭100」を開催する運びとなりました。

記念事業の推進にあたりまして、地域の皆様、事業者の皆様そして同窓生の皆様より、多大なるご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

また、実行委員をはじめ記念事業の実施にご尽力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

今回、開催する記念イベント「瀬高祭100」も、本校を支えてくださった「地域の皆様へ感謝の気持ちを伝えたい」と生徒実行委員会が企画立案したものです。

ミニ打ち上げ花火のほか、地域の事業所と生徒のコラボによる出店、ステージイベントなどの催しものを予定しておりますので、大勢の地域の皆様にお越し頂き、お祭を楽しんでいただきたいと思います。

同窓会といたしましても、創立100周年を新たなスタートの年として「母校の存続と発展」、「地域経済の振興及び文化の向上」に資するよう努めて参りたいと思います。

皆様の更なるご支援ご協力をお願い申し上げます。

節目の年に、さらなる連携と発展を目指して

瀬戸田高校PTA会長 越智大輔

本年度より2年間任期予定で会長を引き継ぎました。

瀬戸田(生口島)には小学校・中学校・高等学校がそれぞれ1校ずつあり、これまでも三校が連携して様々な活動を行ってきました。

なかでも瀬戸田高校は、規模としては小規模校ですが、その特長を生かした学校づくりを、生徒・教職員・地域・保護者が一体となって進めており、これまでのご尽力に心より感謝申し上げます。

そして今年、瀬戸田高校は創立100周年を迎えます。この節目を機に、より一層特色と魅力ある学校づくりを目指し、今後も努力を重ねてまいります。

創立100周年を迎えて

100周年記念事業実行委員会実行委員長 萬所象治

母校・広島県立瀬戸田高等学校が本年、創立100周年という大きな節目を迎えます。住民各位をはじめ同窓生、在校生の皆様とともに心からお慶び申し上げます。

本校の起源は大正14年(1925年)瀬戸田高等女学校として開校したことに始まります。

その後運営母体の変遷を経るなか、戦後の学制改革により昭和25年(1950年)広島県へ移管。昭和43年(1968年)、現在の広島県立瀬戸田高等学校の名称になりました。

昭和50年(1975年)、校舎が現在地に移転。それまでの半世紀は、現在の市民会館の場所にあり、瀬戸田小学校・中学校の3校が隣接しており一帯は町の教育文化の中心でした。

当時は現在のようなバイパス道路はなく、耕三寺前から港務所へ続く一本道だけでした。春・秋の観光シーズンになると、瀬戸田港から耕三寺参りの人々が参道商店街に溢れる中通学していました。

私たちが2年生の時、東京オリンピックが開催されており、教室に設置されたテレビの前でマラソン、体操など手に汗握りながら声援したこと、また瀬戸田港から別府港まで船で渡り、南九州を一周した修学旅行など楽しい思い出として残っています。

島は今、しまなみ海道で本州と四国につながり、昔のような船だけに頼る離島ではありません。瀬戸内の小さな島の中に在って、100年の歴史を紡ぎ、戦中・戦後の困難を乗り越え、地域教育文化の中心であった本校が地域で果たしてきた役割は非常に大きいと思っております。

しかし近年、少子化が急速に進展する中で本校の存続が危ぶまれています。こうした中で、地域住民と学校が協力し合い存続に向けて「瀬戸田高等学校地域活性化協議会」を立ち上げ、学校の活性化と本校生徒数の増加を図るべく、県・市・地域住民の代表が一体となって取り組んでいます。

今後ともますます厳しさを増してくると思われる本校を取り巻く諸状況に、皆様のご支援・ご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。

瀬高会の想い、地域の力

瀬高会会長 川本秀司

昭和・平成・令和と3つの時代にわたって若人を育ててきた100年の歴史とこれまで支えてくださった歴代の校長先生をはじめ、教職員、保護者、地域の皆様に深く感謝申し上げます。

瀬戸田高等学校のルーツは、瀬戸田学園という私立の教育機関です。耕三寺の創設者である耕三寺氏が私財を投じ設立されました。後に公立化・県立化されたのが現在の県立瀬戸田高等学校です。

昭和初期という時代に、将来の生口島・高根島の発展のためには、人材の育成が必要だとの思いがあったのではないでしょうか。

私は、わが子が瀬戸田高校の生徒であったことが縁で、20年前に瀬高会に所属し、その後「瀬戸田高等学校活性化地域協議会」の活動を通して学校と地域に関わってきました。

「瀬高会」と申しますのは、昭和50年代全国的に高校が荒れていた時、瀬戸田高校もご多分にもれず荒れに荒れていたそうです。この時、当時の瀬戸田町長の「県立ではあるがこれは町の問題である」との呼びかけで、歴代のPTA会長が集まってできたものです。

生徒への声掛け、校内の見守りや町内の巡回を行なったことで、学校は急速に正常化に向かったと伺っております。瀬戸田高校の最初の危機だったのではないでしょうか。

時代は平成に変わり少子化が進むなか平成26年(2014年)、県立高等学校の再編が話題となり始めました。生徒数が一定数を下回り続けると再編や統廃合を検討するというものです。

その翌年から「瀬戸田高等学校活性化地域協議会」が立ち上がり、存続の危機に対し地元の小中学校との連携や地域の後押しを追い風に、地元のみならず近隣の地域に瀬戸田高等学校をアピールし続けました。

そうした活動の結果として、今日の100周年を迎えることができたことは、万感の想いです。

高校活性化の活動はとりもなおさず地域活性化の活動であり、瀬戸田高等学校はなくてはならない存在です。一人の地域住民としてこれからも見守り続ける所存であります。

瀬戸田高校100周年記念イベント PR動画

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