福島放射能汚染地域に生きる子どもたち【12】

しかし、2011年以降は鮭を見に行くことも、そこで魚を採って池に放すことも、ザリガニや川えびを採ってくることも石を拾うことも出来なくなりました。

また白つめ草を編んだり、オオバコで遊んだり、どんぐりや松ぼっくりを集めたり、砂遊びをしたり、地面に座ったり、花を育てたり、野菜を育てたり、お芋堀りしたり、田植えや稲刈をしたり、イナゴを捕まえたり、また公園で滑り台やブランコやジャングルジムで遊ぶ事等々自然との触れ合いは全く出来ない状況であります。

色々な経験を重ねて育っていくことが出来なくなったのです。この瀬戸田の幼稚園から今年どんぐりや松ぼっくりやみかんや柿を送りました。

昨年入園した園児は2年も砂を触れたことがない。外で走ることも出来ない、福島の子どもの肥満が問題となっていますが、外で過ごす時間がないのですから当然でしょう。

原発収束は本当かな?

小さい子どもたちにとって、原発災害は今も現実に引続いて起きている事です。いくら政府が冷温停止とか収束したとか発表しても、子どもの生活では災害が今も続き、今もその生活が制限されていることに変わりはないのです。

福島の子ども支援は終わらないのです。自然の実を送り、或いは招いて砂や海遊びをすること、こういうことで経験を積み重ねていって、心の成長を、体の成長を援助することが大切です。原発災害は終わっていないのです。放射能汚染は続いているのです。その一番の被害者は小さい子どもたちです。子どもに大本営発表は通じないのです。

400倍の放射線はヨウ素131、セシウム137、ストロンチューム90と思われます。プルトニュームは福島第1原発の付近で検地され、飯館辺りでも検地されていますが、いわき市内では検知されていないと思います。

しかしヨウ素131とセシウム137は検知され、ヨウ素131は8日で半減期を迎えますが、セシウム137の半減期は30年です。30年間同じ力の放射線を出し続け、半減されても出し続けて、100年経っても4分の1の放射線量を出すのです。しかも1年におおよそ数センチずつ地中に沈んでいくのですから、足下から放射能が出て来て外部被曝することになります。土にも直接座れないし、土に触れられないのです。子どもたちは園庭で泥団子も作れず、水路遊びも出来ないのです。30年間を何回繰り返せば、安心して遊べるようになるのでしょう。

土屋修二(瀬戸田バプテスト教会牧師・博愛幼稚園園長)

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