「社会を明るくする運動」入選作文【1】自分の周りの争いを無くす

尾道地区保護司会(小川曉徳会長)が行った第70回「社会を明るくする運動」作文・標語コンテストで表彰された作文を掲載する。

自分の周りの争いを無くす小学校の部 尾道市長賞)

長江小学校5年 滝澤明和(はるかず)さん

「相手の話を聞く」僕は、こんな簡単なことがとても苦手だった。

少し前までの僕は、ちょっとしたことにイライラして、すぐに手を出してしまう人間だった。先生がかけつけてきて、話し合いをしても、色々と思うことがあるのに、いつも叱られるのは手を出した僕。またそれにイライラして、いつもイライラがたまって、心が落ち着かなくなった。でも、そんなことを繰り返していると、いつの間にか僕の周りから友達がいなくなっていた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、学校が長い間臨時休業になった。ぼくは、クラスのみんなにとても会いたくなった。「この休みが明けたら、友達と仲良くなりたい」そんな気持ちが芽生えた。

僕は、どうすればみんなと仲良くいられるか考えた。「なぜ、いつもケンカになるのだろう?」初めて、自分で振り返って気付いた。「もしかして、僕が怒り過ぎているのではないだろうか。」このままでは、いけないと初めて思った。自分を変えたいとも思った。イライラしないで、みんなと楽しむためにはどうすればよいか一生懸命考えた。そこで、ぼくは、相手の話をしっかりと受け止め、話し合いをすることを思いついた。当たり前のことなのかもしれない。けれど、今までの僕は、相手の話を全く聞かずに、自分の思いを押し付け、思い通りにならなかったらすぐにたたいていた。でも、それでは僕にとっても相手にとっても何の解決にもなっていないことに気付いた。

その日から、僕は友達とケンカになった時、相手の話をしっかり聞いた。嫌なことをされたら、まずは言葉で「やめて」と伝えるようにした。そんなことを繰り返していると、いつの間にか僕の周りには、友達が集まってくるようになった。僕を怖がっていた友達も僕と一緒に話してくれるようになったし、すぐにケンカをしていた友達とも一緒に遊ぶようになった。今までは、「友達がなぜ僕がイライラするようなことをしてくるのだろう。」と思っていたことも、なぜなのか理由が分かるようになり、自分に悪いところがあったことにも気づくことができるようになった。

友達の数も何倍にも増え、低学年の子も気軽に話しかけてくれたり遊んだりできるようになった。人とかかわることって楽しいと感じるようになった。

僕は、社会が明るいということは、争いがないということだと考える。最近ニュースを見ていると、誹謗中傷や友達、家族を殺害してしまうなど、悲しいニュースが流れている。社会の中にあるすべての争いを僕が止める方法は、まだわからない。ぼくができることは、この経験を生かして、身近なところで起こるケンカや言い合いを無くすことだと考える。僕ができることは、とても小さいことだけれど、相手の話をしっかり聞き、受け止めることができれば、分かり合え、僕も、周りの人たちもみんなうれしい気持ちになる。このように相手を受け入れる心が広がれば、社会の中の争いを無くすことができるのかもしれない。そう信じて、これからも毎日が楽しくなるように心がけていきたい。

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